私が専門学生だったころ、「曲のバックに映像をつけてビデオ編集して提出」という奇妙な課題があった。
いつもの仲間で作ったその内容は「ドリフ大爆笑のテーマ」にのせて、延々と映し出される「ハト」。
小気味良い音楽にのせて、ハトをカットイン。
ベビースターラーメンで手なずけて、手乗りハトまで撮影した。
できあがったビデオは、我ながらなかなか笑えるナイスVTRになったと思う。
そういったばかばかしいこと、面白いことを教えてくれたテレビの中の人がいなくなるのは、思ったよりつらい。
「この人は死なないんじゃないか」と勝手に思いこんでいた人がいなくなるのはこの上なくさびしい。
バカ兄弟の「あんちゃん」も、4人のこどもをはたく「かあちゃん」も、渋い「和久さん」も、リアルタイムに観られた私は、きっと幸せだったんだねぇ。
やすらかに。