※ライブのネタバレはないのでご安心を。だけどツアトラだけ写っているよ。
こんなこと書くガラじゃあないんですが、
思い返してもやっぱり、
あの日あの島は全てがEPICでした。
いつもの調子で書き出すともんのすごい量になるので、今回は「ライブレポ」編と「壱岐の本気(歓待の記憶)」とに分けます。
「ライブレポ」編はもうちとお待ちを。
東京五輪のプレゼンで「おもてなし」という言葉が流行りましたが、
あの日ようやく意味がわかりました。
報道やTwitterなんかで既にご存知の方も多いと思われますが、長崎県壱岐市のみなさんは我々ダイハードB'zファンをそりゃあもう「おもてなし」くださいました。
「観光事業的にそりゃそうだろう」とも思いますし、「それが仕事」の方もいるでしょうが…
あれねぇ…
「それだけじゃないよね」と思わせる熱とか、何かがあったんです。
この【壱岐の本気(歓待の記憶)編】ではその熱のあったかさをちょいとでもお伝えできればと思います。
3月13日(金)
福岡は博多に仕事を終えてから前乗り(九州初上陸!)し、朝のフェリーで壱岐入り。
フェリーの二等船室が雑魚寝推奨の作り(じゅうたんに枕と毛布が置いてある仕様)で早速テンションがあがる。
船室は明らかに「あら、お宅もB'z?」的な皆様でいっぱい。
2時間半ほどで壱岐島に到着。
…出口が混雑。ざわざわとしている。
そりゃそうです、壱岐の港にはこんな風景が広がってました。
めっっさ人いるーー!∑(゚Д゚)
あと、なんか人じゃないのもいるーー!((((;゚Д゚)))))))
横断幕やのぼりをかかげ、大音量でB'z(有頂天)が流れる中、みなさんダンスに手を振り大歓迎。
揃いの法被に、背中に「壱岐ベイベー」と書かれた赤いジャンパーまで!!
全力じゃないか!つーか、人生でこんな歓迎されたことなんてない!
なんか「どうも、どうも」と照れながら下船。
降り立って見ると、目の前に…
石が。
また人じゃない∑(゚Д゚)
石の横にいた人に名刺をいただきました。
「ゆるキャラ人面石(じんめんせき)くん、です!」
お前やっぱ石かーー!
ちなみに名刺裏のプロフィールはこちら
とくいわざ…
他にも「壱岐の…壱岐の…壱岐の島へようこそ!!」というタイトルがまぶしい特製マップを配っていたり、テレビカメラも入ってだいぶ賑やか。
この時に思ったんです、「やべぇ、壱岐、本気だ…」と。
到着時は少し曇っていたものの、この後徐々に天気は晴れに。
イカ釣り漁船が並ぶ港沿いを歩き、宿へ。
穏やかで、ぷかりぷかりと小波が船に当たる音が響きます。
OH…なにこの早速の癒され感…
商店街へ入るとなんと「FRIENDS II」が流れていました。
穏やかな松ちゃんのギターサウンドが街を包む。
他にないよ?名盤とはいえ2015年に「FRIENDSII」流れる街!
OH…なんていい雰囲気…。
お昼は旅館でのお夕飯の事を考え、事前に今回この旅を引き寄せてくださったDさん(感謝しかない)チェック済みのうどん屋さんへ。
親子うどん!超当たり!出汁全部飲み干しました(ドヤ顔)。
しかも柔らかめのおうどんが私、ストライーク!
もぐもぐと、「おいしいー!」なんて話していたら、お声かけいただきました。
まさかの「壱岐ベイベー」さんに!
しかも壱岐FMの方で、まさに街中にB'zサウンドを響かせている御本人でいらっしゃいました。
B'zを「エンドレスで、かまわない。止めるまで、DANCE空間。」(※BADCOMMUNICATIONリリース時のキャッチコピー)状態で流し続け、
なんと市長さんの許可を取って、日に3度の島の時報まで「Easy Come,Easy Go!」のオルゴール音にしたんだとか!
おい、思ってたより壱岐の本気やばいぞ!
ライブもご覧になるとのこと、「この【壱岐ベイベー】を着て行こうかな」と迷われていたので、全力後押し致しましたよ。
だってせっかく作ったんだもの!
「これからどこに行くんですか?」と気さくに聞いてくださり、タクシー乗り場まで教えてもらっちゃいました。
お背中の写真を撮らせていただいて、「twitter載せてもいいですか?」「いいですよ!」、なんて気軽にアップしたら、その後、私のiPhoneの電池残量がやばくなるほど一気にRTされました。
お店の女将さんともに談笑、笑顔でお店を後に。
夕飯の時間が早いがためにセーブしたけど、今度来たらオススメのお稲荷さん食べるんだもんね!(^3^)
(窓に貼ってある特製ステッカーも、いろんなお店に貼ってありました!)
教えていただいたタクシーに乗り込み、まずは名所「鬼の足跡」へ。
松ソロ「NEW HORIZON」のジャケ写がクリソツでお馴染みの場所です。
おお、本当に似ておる…!
運転手さん、自然とガイドや写真撮影までまでしてくれちゃう…
や、優しさライセンスA級や…(つД`)ノ
なんでも、鬼が島をまたいだ時の足跡だと言われてるとか。
島の北側にはもう一つ足跡と呼ばれてる場所があるんだよ、なんて。
そしてこれは反対側の景色。
時折ここから対馬も見えるとか。うーんなんとも壮大!!
トンビと思われる鳥も、優雅に風に乗っている。
時間があったらずっとぼーっとしていられるな、なんて。
続けて「猿岩」へ。
「猿岩」は本当に横から見たら猿!
ヘッドフォンを装着したらぴったりじゃないか説!
ちなみにこれは街中の歩道にあった「ミニ猿岩」(※勝手に命名)
お話上手な運転手さんに会場前まで送っていただきました。
ちょうど物販開始の15時ごろ到着…したらえらい光景が!
ねぇ信じられる?これライブ会場なんだぜ…!
これが「壱岐文化ホール」だ!
屋台並びまくりぃいいいい!
サザエやみりん干しが焼けるいい香りが広がっておりました。
焼酎の飲み比べ、かす巻き(かすてら巻き)、壱岐牛バーガー(もう売り切れてましたが)などなど、おいしくないわけがない品々が激安価格で並んでおりましたが、
夕飯が17時に控えている我々はッ…泣きながら!我慢を!するッッ!!
…今思うと絶対に胃が無理なんだけどそれでも食べておけばよかったなぁ…とちょっぴり後悔。
奥には観光案内ブースも。メッセージボードはすでにいっぱい!
手作りの流木アートもお出迎え。
この時点でもう本当、ライブ始まる前なのに、もんのすごい優雅で穏やかで贅沢な旅をしているなという気分になりました…
宿に戻り、再度開演前に会場へ向かったところ…
「壱岐ベイベー」勢揃いしてるぅうう!
ぼけた写真だけど、赤い情熱「壱岐ベイベー」のみなさんが会場で手を挙げ我々をお見送り!
そしてあの「人面石くん」もいました。稼動時間長いけど大丈夫?といらぬ心配を。
取材とおぼしきテレビカメラも入っていて…
がやがやと大変なにぎわい。
なんか、みんなこの後のこと楽しみにしているというような、わくわくとした、あのまさに「お祭り前」の感覚が…いやがおうにも盛り上がりました。
ライブが終わって。
興奮さめやらぬ我々を待っていたのは、人面石さん(だから稼働時間…)と、
やはり赤い彗星「壱岐ベイベー」のみなさんでした。
会場前の交通整理に道案内。
客引きじゃないんだぜ、道案内だよ?する?普通。
しかも街角に立って「どこかお探しですか?」って。
私たちは会場からほど近い宿で、コンビニ探しをしてたんですが、2人の方にお声掛けいただきました。
あ、あとお約束すぎてもぅなカンジですが、会場から宿に戻った後で雨降りました(通常運転)。
翌朝。3月14日。
午後のジェットフォイル(高速船)までの時間、お土産さんへ。
お店の方は「ライブはどうでしたか?天気良くてよかったね!」なんて話しかけてくれる。「お騒がせしちゃってなんだかすみません。」なんて言おうもんなら、笑いながら否定されました。
別のお店では、小さな男の子が使用済みで丸まってる荷造りひもで「けんけんぱ」の円を描いていて、「この子…頭いいな…デキるッッ!!」と思ってたら…
お会計終わると「ありがとうございました」なんて言ってくれたから…あたい胸キュン。
そういや昨日すれ違った小学生の女の子から「こんにちは!」なんてあいさつされて、そのピュア度に涙出かけたっけ…。
一通り散歩して、喫茶店へ。
ホットミルクティーを注文、これがまたバリうま。
談笑していたら、同じく遠征組の隣の席の方にお声かけいただき、しばしB'z談義。
したらねぇ、いつの間にかBGMがEPIC DAYになってましたよ。
早いもので港への移動の時間。
チェックアウトの時間をとうに過ぎていましたが、宿の方が送迎いただけるとのこと。お言葉に甘えて車に乗り込む。
やはり昨日の話に。
書いていいのかわからないので仔細は書きませんが、やっぱりあの赤い衝撃こと「壱岐ベイベー」のみなさんの心意気が本物だって裏付けるような話もありました。
芦辺港着。
宿のご主人は我々にお昼に最適なお店はここと、ここと…なんて自然に紹介してくださる。一番のおすすめの壱岐牛屋さんは大混雑。
出港の時間を考えると無理で、無念にも味わえませんでしたが、同じようにおすすめしてくれた別の洋食屋さんに滑り込みセーフ!
大きなハンバーグを堪能しました。付け合せのスパゲティの麺もウマいなんて反則なんだゼ…ご主人に聞いてなかったら途方に暮れるところだった。
ついに出港の時刻。
前日出会った壱岐FMの「壱岐ベイベー」さんが、「お見送りもお楽しみに☆」とおっしゃったものの、我々が帰りはジェットフォイルだと告げると、すこし残念そうな顔で「フェリーの方に大勢行っちゃうから、そっちはちょっとさみしいかもしれない」なんて言ってたんです。
実際、twitterなんかではフェリーのお見送りの画像が回ってきていたので、港はいくつもあるからなぁ…だからまぁお見送りは無いかもな、しょうがないね、なんて思っていたんですが…
超居た
すんごい居てくれた
「ARIGATO」「ハピネス」「さよならなんかは言わせない」をループで鳴らし(※スピーカー持参)、ぶぁさ!ぶぁさ!とのぼりを振る、赤いイナズマこと「壱岐ベイベー」が!
のぼりを振り、手を振り、横断幕を掲げ見送ってくださいました。
ジェットフォイルにデッキがないことが悔やまれるほど、名残惜しさを増幅させる素晴らしい「おもてなし」のフィナーレ。
「ありがとう!」なんて声をかけてるから、
「ありがとうございました!」ってあたい、ちゃんと言ったもんね。
そしたら「こっちこそ、楽しかったよ、ありがとう。」と。
嬉しいよなぁ。
知らない人だよ?私は有名人でもないし、あなたに何もしてないよ。
なんだよ、なんでこっちが感謝されるんだよ。
泣けるじゃないかウワァアアアアアアアーン(ノД`)・゜・。
ふんわりと、本当に夢のような2日間でした。
ライブはもちろんそりゃ好きですから、盛り上がりますよ。
ただ、あの島の穏やかな雰囲気と、細やかな気遣いと、大げさすぎるくらいのお祭り騒ぎが、まるで現実から離れた空間として、ふんわりと心地よく常に存在していて、本当に「夢」のようだったんです。
グッときちゃったんです。
たとえそれがささいな言葉でも、態度でも、行動でも。
見知らぬ我々にあいさつをしてくれることも、
採算・時間を度外視で私の楽しい時間を全力で盛り上げて支えてもらえることも、
しかもそれすらもみなさん自らの楽しみとして位置付けてくれていることも。
「どうだ、盛り上げてやってんだぞ」なんて人も現れない。
twitterとか見ても、皆で達成感と高揚感を味わっている。
これは、これはいったいなんなんだろう、と。
なんかとても自分が浄化されてる気分だ、と。
このところ仕事で知らず知らずにへこんで、見知った人も見知らぬ人をも嫌い疑うことが続いていた自分が、思い出せました。
「世の中にはわるいひとも山ほどいるが、いいひとも、ひとを思いやるひとも山ほどいる」という単純なことを。
あの日のあの島の出来事は、全て人々の美しい気持ちで構成されていたと信じています。
日常に戻って、満員電車に乗って、会社の廊下に立ったら、とてつもなく寂しくて、あの島の景色を思い浮かべたら、人前なのにへの字の顔で涙をこらえる事態になりました。花粉症でよかったよ。
たった2日間なのに、何か月も滞在したかのような強烈で美しい印象をもって、これからも自分に残り続けると思います。
歓迎委員会の皆様をはじめ、あの日出会えた皆様、歓待のためにご尽力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
あんなことされたらファンになっちゃうよね、壱岐の。
あと、twitter上での人面石くんのキャラが、B'zファンのアドバイスを元に日に日に変わっていく様、人間臭くて最高でした!!石だけど!