オモウトコロ

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ROCK IN JAPAN FES 2017/8/5(B'zのみレポ)

煙始まり爆発終わり。

私にとって6年ぶりとなるRIJF行って参りました。
日焼けという勲章が痛いです。

他アーティストのこととかもいろいろあるんですが、キリがないのでB'zさん本編に絞って書きます。

 

ユニコーンをギリギリまで見ていたので、20分前に会場となったGLASS STAGEに到着した割には、おかげさまでいい位置に行けまして、スタジアム公演に例えるとアリーナBくらいの位置から鑑賞。
  
予想を覆して雨も降らず、日が落ちて徐々に暗くなっていく中(18:30スタート)なので時折涼しい風が吹き抜ける環境でしたが、終日『湿度』が物凄かったです。
どのくらいかというと、稲葉さんが雨に濡れた子犬級の全身ずぶぬれで髪の毛くるんくるんだった という例えになります。
あと、松本さんの右肘から落下する汗のしずくの量の多さ、鍛え抜かれた(あんなにパンプアップしてましたっけ?なくらい)の二の腕がテラテラ度が。
ステージ上は照明もあるので相当な暑さであろうと見て取れました。
  
AC/DCのBACK IN BLACKのリフがサウンドチェックで聞こえてきたりする中、会場となったGLASS STAGEはもう後からあとから人がやってくる。
場内SEとして流れてたMWAMのFLY AGAINで、サビの振りを楽しむ人たちがいるあたり、実にフェスっぽい。

両横のビジョンにNEXT ARTISTとして「B'z」と表示されると大歓声が。
さらに、中央のビジョンにB'zのロゴ(なんか見たことないブルーとシルバーを基調としたシャープな感じでした)が映し出される。
RIJF公式のクイックレポの通り、メンバー全員真っ黒ないでたちで登場、サポート全員板付き後に松本さん登場して、ジャーンと一発。
シェーンが両手を挙げ続けてて、テンション爆上がってる感じが伝わってくる。
特攻一発、もくもくと上がる白煙の中から、同じく全身黒い上下の稲葉さんが登場すると地割れのような歓声。

「さまよえる青い弾丸」がまさかの1曲目でしたが、合わせたのかな?というほど、メンバーの楽器が青い仕様。
バリーのベース、シェーンのドラムの銅(筒の部分ね)、マイクスタンド(と書いておきながら、照明の加減もあるかも)。
松本さんはこの日LesPaulStandardを中心に、Washed Cherry(ピックガードにシールあるやつ)、FireBirdRed、コリーナVをご使用。
もちろん、我々は「♪飛びだしゃあいい」で飛ぶわけですが、久しぶりのB'zを前に溢れる多幸感に包まれました。
「あーB'zだー久しぶりだあああ」という実感がもくもくと。
「♪さよならしよう」で左右に手を振るかどうかで周りのお客さんがファンかそうでないかを見分けましたが、五分五分といったところ。

稲葉さんは広大なGLASS STAGEの客席を見ては、マイクオフで「ワアォ!」と何度も。
松本さんは超絶笑顔。こんなにずっと笑顔ニッコニコな松本さんも珍しいってなくらい。
薄いサングラスの奥の目がアーチ形のままなのだもの。
大賀さんのラブリースマイリーないつもの感じと近い。何かの曲での大賀さんと二人でギターソロの場面なんかニコニコ祭りだったもんね。

「Liar!Liar!」もこういう場では意外な気がして、イントロから嬉しかったですねー。
「♪真っ黄色いシャツ」でしっかり照明も黄色く。
全体的にビジョンのカメラワークもばっちりで、松本さんの運指はもとより、ワウ(CryBaby)を踏むアップや、バリーのソロにコーラス、終盤に稲葉さんが(確かギリcho)で増田要塞でガンガンにヘドバンする様などのおいしい場面をチリバツで捉えてました。
恐らくいつもの映像チームが入っていたのかと。

「ワアオ!JAPAN!!…ROCK IN JAPANへようこそ! こんな素晴らしい景色なら…もっと早くくればよかった!」
この日は、そういうMCや、稲葉さんがふとした笑顔を見せたとき、転がしに足をかけた時、松本さんの運指…もうそういうときの地鳴りのような
「おおおおー!」「かわいい!」「足ながっ!」「わあああー!」っていう新鮮な歓声が周囲から聞こえてくるのはファンとして誇らしく嬉しい時間でした。
「イチブトゼンブ」では前方の女性が「これ!!知ってる!」と小躍りして、その後曲中ノリノリなんて姿も。


さよなら傷だらけの日々よ」「有頂天」も出だしから重低音が効くので映えましたね~。
このあたりだったと思うんですが、稲葉さんもリズム隊も音がとれなさそうなしぐさが増えて、最終的にはイヤモニ外してずっとぶらんぶらんさせてました。
真っ黒い服に褐色のイヤモニが垂れてる状態だったので、はじめ「あれ?服に穴空いてる?」と思った。
シェーンの合わせにいく復帰力すごいなーとも改めて。
松本さんもエフェクタを変えたタイミングだと思うんですが、まったく音が抜けない瞬間があったりして、THE 野外フェス感な場面もチラホラ。
しかしですよ、全体的にはビリビリくる音圧と、野外だとは思えないバランス(埋もれがちな増田さんの音も今回しっかり聞き分けられました)。
冷たい風がピュゥとよく吹き抜けていた環境で、あのライブはやっぱり「知ってたけど我らがBさんやっぱ素晴らしい惚れた」の一言です。

稲葉さんが額に手をかざして遠くを見るようなしぐさをした後、「(客席は)どこまでなんでしょうか」と言うと、ビジョンには「さては地平線までびっしりなんじゃないの?」ってくらいの観客席が映し出されて、客席からも「おお~っ!」と驚きの声が。
なんかね、渚園のそれとはまた違うのですよ。
終わりが見えない。
あれはとてもいい眺めだろうなとこちらも思わされました。

  

「後ろの方まで聞こえてますかー?」という優しい呼びかけもいつも通り。
「歌声を聴かせてください。
…ROCK IN JAPAN、私たちは初めてですから、みなさんがROCK IN JAPANの底力を見せつけてください!」という稲葉さんのMCのあと、増田さんのハモンドなイントロから「裸足の女神」の「NaNaNaNa~」合唱。
(はじめ音色が「ハピネス」にそっくりで1mmだけ期待しました。)

先述の通り、久しぶりのB'zというだけでも楽しいのに、ファンではない方々の素直なリアクションでとてもブチ上がっていたのですが、なぜかこのところの私はこの「裸足の女神」で盛大に泣くというパターンになってきてます。
とても「B'z」を端的に表しているようでグッとくる。
野外のこういうスタジアムロックがとても似合って、しかもそれが二人組というバンドで、客席も一緒にシンガロングできて。
しかも今日なんかファンじゃない人も巻き込んでるこの感覚。
この時代に生まれてこういう瞬間を何度も味わえる幸せが一気にやってくるのです。
そして、”ギターソロでのドリル奏法のあと、松本さんが口にくわえてたピックをもらえる人生”はどのくらいの徳を積めば実現するのか指標がほしい今日この頃。

  

新曲からは「Still Alive」がチョイスされたわけですが、この曲はデジロック(太め)が得意なB'zとして名曲だなと改めて。
NEWシングル全曲やってもよくってよ!という本音もありますが、もちろん今日のこの日のシチュエーションとしては正解ですし、その機会は冬のツアーであるでしょうから、楽しみに待つことにします。
中央でしゃがみながら「♪差し出されたその手は僕がつかもう」で稲葉さんが差し出す手に何万人が「わたしの手をつかんで!!!」って思ったのでしょうなぁ。
イントロは中央マイクスタンドでしっとりと歌い上げておられていて、ファルセットの部分であれは何人か昇天してたと思う。
そしてこの曲のギターソロの見せ場っぷりな!!!!!!!

  

「Go!For!It!」という煽りのあと(※この時私、キオクの山脈くるかと勘違いしました)、「愛情こそが衝動!」ときて「衝動」。
サビの「しょーーーーどーっ!」は客席にマイクを向ける。
江戸川のコナン氏が思い浮かんだ人も多かったのでしょう、サビが近づくにつれてキャッキャしてる人が。

この頃までくると稲葉さんの背中は黒い服の色が変わるほど汗でびっしょりで、盛り上がっている筋肉によってへこんでいる背骨が浮き上がる という人体の神秘がわかるレベル。
バリーも髪の毛が束になってまとまっちゃうくらいでした。(もみあげは維持)

  

そんなアツさの中で次の曲が「juice」という鬼セトリ、「ボス、こちらも足が限界値です!」と思いながら応戦。
ここだったかな、花道の手すりに手を添えて寝そべるように歌う稲葉さん。
「♪酸っぱい密の香りだけ」のあとのブリッジで客席とこれまた鬼のコールアンドレスポンス大会開幕。
「まだ元気ですかー!」と煽ったり、いざこちらが歌ったら「…そんなもんですか?」と聞きながらも、「Hey」のバリエーションはクイーンのフレディマーキュリーのそれと同じくらい多く、「学園天国」的アプローチを挟んだあと、最後はもちろんロングシャウトでもっていかれました。
純粋に「BabyIt'sAllRight」って普通に歌うだけでもあれすごいよね…と今更。

鬼セトリは容赦を知らず、そのまま稲葉さんが中央でタオルをつかんでぶん回すのを合図として「ギリギリchop」。
会場から恐ろしいほどの熱量を消費させたと思われます。
バリーのソロも歓声がすごい。(これかウルソで背面弾きも披露)
いやーもうこちらも「明日日曜だから大丈夫」というワードを頼りに頭振りながらジャンプしましたよ。

そのまま「ありがとうございました!」という言葉と、会場の「えっ!あの曲やってないのに終わるの!?」感を残して舞台から去っていくメンバー。
そう、あの曲ですよ。
この日のRIJFで一番、他のバンドが演奏したあの曲です。

わたくし、ご存知かもしれませんが、このようにレポとか感想を逐一書かなきゃ死ぬクラスのダイハードファンに見えて、その実、あんまり物販買わないし、ツアーは2本行けばいいほうだし、帰りの電車のことを基本優先するクズヲタなんですけども。
いつもならこういうイベントではこの時点で大体なるべく後ろに下がるし、しかも次のアンコールがおおよそなんの曲かもわかってるのに、なんか動けませんでした。
最後までこの「人型として二人が見える位置」で見たかった。
裏の岡崎体育を見に行ってたウチの師匠を待たせることになっちゃいましたけど。

  
あまり間をおかずメンバー再登場。
みんな黒い上下のまま…と思いきや、稲葉さんだけなぜか「RockStar」と書かれたタンクトップ。
画がビジョンに抜かれるとどよめきが生まれました。
(後でわかったんですけど、あれは出演者がもらうTシャツなのですね)


というわけで、いつぞやのイベント同様に、各方面から「ウルトラソウル包囲網」が敷かれた中で「ultra soul」。
もうみんな飛びたくって仕方なかったよね感溢れる。大歓声。
ヒット曲というのはこういう性質のものだとわかっていましたが、アイコンとしてのウルソのパワーを改めて知りました。
稲葉さんは我々の前で柵の中段に両足かけて立ち上がるという驚異のバランスを。
ん?シルクドソレイユかな?
この時も私の周囲の「おお~っ」というどよめきすごかったです。
ラスト、ちょっとタイミングずれましたが、耳をつんざく爆破特攻で盛大に締め。

 

笑顔でメンバーが挨拶のために中央に集まると、これも普段のライブでは見られない、客席を背景とした写真撮影開始。
「写真撮るって!」と客席に声かけする稲葉さん。集ったメンバーもみんなにっこりポーズ。
  
「我々30年近くやってきましたが…まだ知らない景色を見られるなら、続けてきてよかったなと思います。
この場に呼んでいただいた関係者のみなさん、ここに来てくれたみなさん、本当にありがとうございました。
くれぐれも気を付けて帰ってください。また絶対に会いましょう!」

私、言うよね!「うん!!!絶対だかんね!!!!」



お二人共左右の花道を存分に行き来してサービスしてくれました。
松本さんの楽しそうなお姿は本当によく見て取れて、天高く指差しの回数も2割増し。
ウルソの「Do It!」流れの「HEY!」の時の「なんだよも~」的な照れくさそうな笑顔とか最高でした。
ミスもみんなわははと高らかに苦笑いしちゃう感じの、ハッピー溢れるステージでした。

B'zとロキノンという、これまで日本の音楽史で交わることがなかったものが、数十年の時を経て、とてもよいタイミングで出会ったのはよかったかと。
見たか渋谷ーー(※見てなさそう)という個人的な叫びはありつつ。 

朝一のゴールデンボンバーはラスト2曲しか見られませんでしたが、まさかその時点でキリショーとものまねの中村さんのウルソが聞けるとは思ってませんでしたし、
空想委員会をはじめ、打首獄門同好会、見られなかったけどホルモンまでみんなトリのB'zに触れる・しかも歓迎してるっていうのが最高のスパイスでした。
誰かわからなかったけど、移動中に聞こえてきたMCで「ギリギリchopな感じでやります!」みたいな言葉が聞こえてくるっていう環境。

こんな風に、ほかのアーティストや若きフェス好きが好意をもって自分の好きなアーティストを受け入れてほめてくれるのほど、心地いいことないですね。
商業ロックと揶揄されていたころと違い、色眼鏡で見ない若者たちの純粋な感想ツイートが本当にありがたい。
(いや、商業ロックのどこが悪いんだ、金がないといい音作れないぞ というのが私の主張なんでそれはそれでいいんですけど)

ただ、個人的には少々ハラハラしながら見ていました。
あくまで私の想像ですが、稲葉さんたぶんお辛かったのではないかとお見受けしました。
もしくは、そうなる可能性を予見して、歌を最優先して動いていたか。
お声は100パーセントとはいかないまでも、いつもの「常人がドラえもんの秘密道具使っても勝てないレベル」の出方でしたが、動きが、表情が少々違っていたかと。
座ったり、花道の柵につかまったり、転がしに足をかけていたりという場面が珍しく非常に多かったです。
そういった意味で、柵を有効に使って寝そべるようにしたり、しゃがんで客席を見つめたり(マイクオフで客席に声もかけてるように見えました)と、その場でパフォーマンスとして仕上げてくるのは彼にしかできないなーさすが現人神だなーと。
もちろん、INABA/SALASの余波かな?というようにくるくるとダンサブルに動いたり、ヘドバンしまっくったりといういつも通りの場面も多かったのですが、なんとなくね。
この後インユアタウンとRSRからINABA/SALASと続くので何卒何卒ご自愛いただきたいものです。

そんな状況でこのセトリなので、「衝動」で「マジか…」と思って、「juice」なんてイントロ聞こえたときに「嘘だろ」、とどめのギリchoで「あわわ…嘘はほどほどになされよ…」と内心ハラハラ。
つまり何が言いたいかというと、初見だった皆さんから素晴らしい賞賛のお声が散見されましたが、
「いやそれがさ、あの上超えてくるときよくあるんですよ、あのお二人。すごくない??ねぇ、すごくない??」という、ある種の自慢です。
そして、「B'z」の正しい発音とか、お二人には「さん付け」とかそういうのどうでもいいからさ、YOUたちこれからも見に来ちゃいなYO!という気持ちです。

来週のRSR、例えまったく同じセトリでもできれば見たかったなと思ってますが、また初見の方々のツイート見るのが楽しみです。
私、夏、嫌いじゃない!!!!