ツアーグッズが発表されてもうすぐ感が出てきましたね。
紫!ピンク!オレンジ!なグッズばかりになったらどうしようと思っていましたが、そこは避けられたようで何よりです。
さて、DINOSAURがあまりに好みにストライクなもんで、もんの凄い勢いで日々の脳内BGMになってるんですが、「脳内で鳴りがちフレーズランキング」の1位は「ルーフトップ」の「♩はーぁがぁーゆぅーぃ」です。
一聴した時には「SKYROCKET」の「♩シャラララ 」がランキング入りするだろうとは思ってましたが、それを抜いての「はーぁがぁーゆぅーぃ」。
しかも正確に言うと「SKYROCKET」では、シャラララよりもサビの「よぞぉーらをそめーぇえぬきぃーー」の方がフレーズとして圧倒的に上位でした。
この曲は全体的に文字通り祝祭感とか非日常感あるんだけど、どこか哀愁ただよう仕上がりというのがとてもとてーも美味しい。
ちょびっとだけディレイしてるみたいな不思議なボーカルエフェクト、どんな構造なんでしょ。
さて話を「ルーフトップ」に戻しますと、この曲の美味しいところは、Bメロとそれ以外の印象が違うところだと思っています。
B'zあるある的なBメロの明るさが、トーンダウンするようなサビのメロウさ・エモさを際立たせてる感じ、もう身悶えるレベルで好き。
自分の中では
"分厚くて重めの「JOY」"
という位置づけ。
出だしのボーカルの入りどころとか、「いいね」ボタン押せるなら高橋名人ばりの押し方するレベル。
シタールの音色がなせるオリエンタルな雰囲気にだけ寄らず、コーラスワークもとても好き。とても好き。とても好き…。
タイトルと真逆の最強インパクト「弱い男」はライブで再現は難しいかなーとは思ってますが、アレンジ変えてでも聴きたいなぁー。超絶ショートバージョンとかね。
「弱ーい!よわぁーぃ」とひたすらボーカル録りしてた時のお姿見たいなぁ。歌詞とは相反して、ちょっと楽しかったんではないかと妄想。
ジャズファンク的な曲に「早晩」という歌詞を入れた所業、サックスソロのうすーいスキャットみたいなコーラスとか、ブラシの音とか、細かいところから、最後のため息まで含めて完璧。
「ハルカ」はファンクベースにピッコピコなムーグ(だと雑誌のインタビューでわかりましたが)で「宇宙ーー!(©️野爆くっきー)が表されているよう。
そこにピッタリなバンドのタイム感、最後に希望に変わる歌詞。
2番の入りとか、あるあるかもですけど「クゥーッ!最高ーーっ!」ってなるじゃないですか。
雰囲気としてはINABA/SALASな要素が多い気もします。
スティーブさんはベースソロもさることながら、全編的に「ありがとう!!ありがとう!!」と言いたくなる絶妙なグルーヴ。
ところで、「憂いを孕む」という表現は一体どこから来ているのでしょう。
(検索してもあまりそれっぽい例が出てこないし、常套句だとも思えないけど、本読みの稲葉っちのことだから、なにかの本かな、と。出どころご存知の方、是非お教えください。)
そして月夜に咲く一輪のイイ女こと「Queen Of The Night」ですよ。
歌謡曲・ミーツ・フュージョンでしょうか。斎藤ノブさんのパーカスと、ベースライン、サビの細かなギターの重ね方、さらにはスパニッシュか?と思わせられるような多様な見せ方、アウトロのファルセット。
全体的には甘い、ふんわりと幻想的なイメージですが、ギターの音色がそう思わせるんでしょうか。
「King Of The Street」は「知事」で全て持っていかれてますが(前代未聞、ウィスパーボイスの「知事」コーラスが特に秀逸)、様式美とも言えるB'zらしさをやはり保ちつつ、リフのメタルともプログレとも言えるような早弾き、パーカスの疾走感、全編オルガンがぶりぶりいわしてるてんこ盛り感と、とめどない勢いを感じます。ライブ映えすること必至でしょうね。
コール&レスポンス&知事。
「B'zらしさ」でいえば、「Purple,Pink,Orange」はまさにそれで、どの時代のB'zのアルバムに入っていてもおかしくないなという印象で、正直なところ、この変化球の多いアルバムの中では通常運転のB'z過ぎて、曲の壮大さの割に目立ってないなと個人的には感じてるんですが、アウトロというか、唐突なくらいの終わり方は、逆に新鮮でした。
同じバラードでも、「それでもやっぱり」 は王道ですが、バスドラの音色がこれまでにあまりない感じで印象が強い。
「CHAMP」が実は個人的には曲者で、いかんせんサビの突き抜けそうで突き抜けない感じが中途半端に聴こえてしまい、実は発売前はアルバム自体を憂いておりました。
で、杞憂っした。
サビ以外はストーリーもあるし、パーカス効いてるし、
「♩人っ(タカタ)
にはっ(ダカダカ)
わかっ(タカタカタカタカ…)
るまいっ」
のドラムが1番2番…と全部違うのも好きだし、70's的でハモンドメインなアレンジも好きなんですけれどね。
そんなわけで、珍しくレビューじみた感想を書きたくなるくらいには好き好き大好きーなわけです。
バリーとシェーン、増田さんに大賀さんという現在のライブサポメンは間違いなく最強だと思っていますが、心のどこかで、せっかく二人バンドなんだから、固定しないメンバーでのスタジオ盤が出ないものかとも思っておりました。
今作はその融合版てなわけで、願ったり叶ったりです。
しかも、ギターもかつてギブソンエンドース前がそうであったように、メーカーやブランドに括りなく選んで使われてるのも激アツっすなぁ…
最後に、タイトル曲の「DINOSAUR」ですが、そうなんだよね、恐竜の肌の色ってまだわかってないって話だったよね、なんてことを思い出しました。
希望というか野望溢れてて、とても絶滅するようには思えないですな。