オモウトコロ

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テレビ朝日ドリームフェスティバル2021 Day1 20210923日記

私が最後に見たコンサートは今年の4月。「フェス」に至ってはもはや配信で遡る「過去のもの」となりつつある中の「ドリフェス」。

一時は東京の感染者数からして(そして愛知の例のフェスの件の余波で)開催自体がなされなくてもおかしくないと思われましたが…無事に開催。晴れて30度超えの暑さの中、厳かな気持ちで行って参りました。

今回はBさんのレポというには足らない中身ですので、「コロナ禍のフェス」としての記録も兼ねた私の日記としてご覧いただけると幸いです。

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とにかく段取りが増えたニューノーマル

厚労省COCOAアプリ「陽性者との接触」ボタン押下後の画面提示・イベント専用アプリの問診票記入完了画面表示・非接触検温・チケットもぎり(係員提示後に客が自分でもぎる)・荷物検査・手指消毒。

「開演ギリ入場」は、もう過去の話にしないとならないようです。

そしてライブエリア入場時には「不織布マスク」徹底。不織布マスクの束を握りしめた係員が、実際に私の後方の人に話しかけていたので、たぶん不織布じゃない人はマスクの交換させられていたかと。ちなみに私、不織布の上から「5ERASマスク」してたんですが、そのまま会場で暴れると酸欠エグいし不織布マスクぐしょぐしょ。替えの不織布マスク持っててよかった。

また、場内の物販は事前にアプリで購入 &決済。PCに専用アプリを用意したようで、購入側はQRコード提示のみで商品の受け取りが可能に。

飲食ブースは向かい合わせの席にはできないように一方向を向いて座る仕組み。ご飯を買うにも非接触決済を推奨(超便利だった。今後全フェスそれでお願いしたい。)と、できることは全てやってみたという姿勢。

これら単純に「金と人手」がかかることを実行したと言う点、評価されてよいのではと思いました。

ただ、事前にアプリDLしてなかったり、問診票書いてなかったりとで、入り口に滞留する人も多く見受けられたので、結局は集まる観客次第ということ。正直客席でのお喋り多かったですし、(アナウンス遅すぎて私も一回出かけたけど)全然規制退場守られてなかったです、はい。

 

メッセの廊下にはテレ朝系の番組のポスターが至る所に。テレビっ子としては嬉しいかぎり。

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タモさんとタモさんTのわたくし。

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こうやって「幕張メッセにいる」、という事だけで充分に感慨深い。

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フェス飯の看板ですら愛おしい。DragonAsh櫻井さんの「桜井食堂」の看板見て更にテンションがあがる。「ようやくこの場に戻って来たぞ」、という思い。

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会場に来ただけでも本当に嬉しくて、「行くこと」自体に葛藤したり、フェス準備の仕方をすっかり忘れて手間取ったり…そういった「この状況下でライブに行く事」に対していつもより沢山の想いがありました。

 

また、出演した各バンド、BさんとDA以外は初めて見るバンドばかりでしたが、いずれも大変に素晴らしく楽しかったので、そんなことを含めて、いつもならBさんのレポを嬉々としながら書くのですが、今回はちょっと残念ながら詳しくは書けません。

あくまで簡素な備忘録にすぎず恐縮ですが、少しだけ書き残しておきます。

 

席は14列目。しかし前が削れているので実質の7、8列目という位置。舞台向かって左手、下手の花道エンドに程近い、いわゆる端っこ席。

セット転換20分の間に突如「…喜んでぇーー!」という声が、明らかに会場の外から聞こえてくる。思わぬ「気合い入れ」の声に拍手が沸き起こる。

 

煽りVTRでB'zの文字が出る前、転換時に流れるCMタイム時点で、客席はほぼ総立ち。オンタイムでB'zのロゴが映しだされると、いつのまにかサポートメンバーが板付き。

稲葉さんは口に指当てて「シーっ!」と静かにさせる仕草で客席からの歓声を抑えながら登場。首に豹柄のスカーフ、サテンっぽい?青いジャケットの派手派手仕様。お髪がかなり伸びている。

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一方、全身黒のお衣装の松本さん。シックでかなりスリムな印象。

 

バンドが奏でるインプロをバックに、稲葉さんは開始早々「興醒めなことを言うようですが」と前置きして、声を出さない、タオルを回さないなど、この状況下ゆえのルールを守るよう呼びかける。

(B'zまでのアーティストで観客がずっと行ってきた)拍手や、踊るとか(少し腰を振るように)、ただ立っていてもいいので「ルールの中で自己表現してほしい」とも。

「ドリームフェスティバルへようこそ!」と、やはりイベント名を略称では言わず、腕を高く上げて、「愛のバクダン」。

いつもなら中盤パートの“盛り上げ役”がど頭からセットリスト入り。これにはちょっと驚いた。始まったばかりということもあってか、全体的に低音が前面に出ている轟音の嵐の中、稲葉さんの声は普通に乗り越えてやってくる。絶好調、フェイク(というよりもはやメロライン変えてるに近い)が多い。動く動く。

次も終盤に配置されることが多い印象の「juice」。アグレッシブな選曲。長くなりがちなギターソロ前はフェス仕様か、原曲と変わらない長さに。稲葉さんは今回も上手側で蝶々のように羽ばたく仕草。

MCがあったかな、「It's! SHOW !TIME!!」と曲名を稲葉さんが叫んで同曲。

ワウペダルを踏んで幻想的なギターを松本さんが鳴らして「今夜月の見える丘に」。稲葉さんは暗いステージに映えるまっ赤なマイクスタンドをぐいっと自らに引き寄せて歌う。

イントロ前にフレーズ追加して「孤独のRunaway」。ところで今回は全編、同期音源使ってなかったのか、使ってたけど私が聴こえなかったのかはよくわからなかった。生Cho.を大賀さんが入れてたのは間違いないかと。

「Still Alive」は低い姿勢で横ヘドバンをかますメンバー各位。お陰で私も首が痛い。ライブ映えの強さが出るが、いささか強引でもあったように思う。

からの「ZERO」to「ギリギリchop」。轟音。「ZERO」前だったか定かでないが、鍵盤で珍しくプログレ的なアプローチのあるイントロ。

「ギリCho」でルール上タオルは回せない客席、手首だけくるくる回す人が続出。

本編ラストは「裸足の女神」、松本さんはドリルを使って数フレーズ弾いてから曲へ。「いつもの」ドリルパート、松本さんが弾き終えたあと、口に咥えたピックは吐き出さず自らの手で取り出す。こんなところまでコロナ禍仕様なのか。

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アウトロ、客席に合唱させないためか、「ラララ」部分を「左右に手を振る」振りに変えていた。松本さんがそんなお手振りをする姿がキュート。

一旦メンバーハケて、会場暗転。フェスでアンコールはご法度に近い気がするが、暗転してる時点でアレなのと、タイムテーブルがしっかり出ているのでまだあると踏んだ会場、拍手は止まない。

案の定明転すると、稲葉さんがテカテカサーモンピンクのお召し物に着替えてメンバー紹介。

稲葉さんは拍手での呼び出しに「突き刺さる拍手だった」と礼を述べて身体を屈め、「ウゥッ」と“突き刺さった人”を演じておどける。

「いきますか!」と曲は当然のように「ultra soul」。稲葉さんは「『アレ』はジャンプで!」と、我々ファンにしかわからない暗号のような伝達。(「アレ」はサビの「ハイ」。)

Do itパートも『自粛仕様』で、稲葉さんは下手花道に出ている松本さんに走り寄って、「鍛え抜かれる…!」とフるも、向けたマイクを自分の方に戻す。マイクも使いまわせないもんね。しかし、しっかりと口を開けて「ヘイ!」とは言う松本さん。

ラスト「ウルトラソー」は3度繰り返し。爆破特効。ビジョンに映し出してる固定カメラの映像が、特効の振動で小刻みに揺れる揺れる。

上がりすぎた煙幕を手で払いながら、フェスの開催に漕ぎ着けた関係者への感謝、色々な思いの中集まった我々観客にもやはり感謝の言葉を述べる稲葉さん。

客席は無言の「おつかれー!」の後は、寄り道をせずまっすぐ帰るようにも促す稲センセっぷりも見せた。

 

バースデーガイ稲葉さんは「いつもどおり」端っこの民へも何度も花道降臨くれました。ロングビブラート&シャウトで魅せたり。それとやはりカメラアピールの意識が高い。「来ているみんなへ届くように」が信条なのだろうなと思わせる。その信条を裏付けるかのように、「後ろの方も聞こえてますか」という問いもあり。後方席から拍手→「真ん中」(拍手)→「前の方」(拍手)と、前方席の私からすると「後方から徐々に迫り来る拍手」を体感。

MCはやはりこの状況下を元に「開催されないかもしれないという」思いがあったこと、今日この日にたどり着いた事に感謝の念を述べる場面が多く、「当たり前のことが当たり前でなくなった」としながら、「ルールを守って拍手をしている皆さん、カッコいい!」「(曲間の客席の)静寂もいいです…好き」など、どこか暗く重くなりがちなMCを、なるべく明るく伝えようという想いも垣間見えた。どこかで盛大にシャツをめくり上げて腹筋とおへそを見せつけていらした。「いつもの状況」じゃないけれど、「いつも通り」の稲葉さんだった。

ボス様は今回お声はウルソの「Doit!」後の「ヘイ!」(と言う口の動き)だけでした…ううう、いいんですよ、お話になって…いつでも待ってます…。ギターは曲ごとに変えていて、musicman(2つとも/奇しくもこの日はNHK-FMで「VH三昧」O.A日でした)、ジェフベック牛血、コリーナV、ゴールドトップ(でしたかね?とにかくレスポ。逆サイドでよく見えなんだ。)とオールスター。全身黒のお衣装でシュッとした印象。ビジョンで抜かれないとなかなかお姿見えなかったんですが、大賀さんと並んで弾いたり、ギターをギューっと鳴らしては客席のバンザイを煽ったりという場面も。

川村さん初めまして!

大賀さん、おかえりなさい!

YTさんはあれもしかして5弦でした?ずっとヘドバン。

青山さんはベビメタ現場以来なので素顔は初めてかも。ツーバスでUNITEロゴのドラムヘッド。

とかくあっという間の1時間でした。

 

さて、簡素なレポに至った言い訳ですが、実は今回、個人的には大変なショックを受けてしまってまして、どこかぼんやりとしていてあまり覚えていないのです。

ここから下は正直な感想ではありますが、残念ながら楽しいことは書いていないものになります。

書くこと自体も迷ったのですが、とはいえ、いつもレポジャンキーの人間が黙ってるのも奇妙なので、自分の気持ちはとりあえず記しておきます。

そんな訳で、決して貶したり、皆さんにも同じ思いをしてほしいということではないつもりですが、読んでお気を悪くさせる可能性があります。

もしかしたら私なんぞのレポを楽しみにしていただいていた方もいらっしゃるかも知れませんが、そんな方には特に、楽しい話がご提供できず本当に恐縮な気持ちです。

ただ、自分の気持ちに嘘をつくのもそれは違うなぁと言う事で、どうか気持ちの吐き出しをお許しいただきたい、というところです。

ネガな話題は見たくない!というには当然の心理かと思いますので、その場合はここまで、ということでどうかひとつ。

………………………………………………

ライブというもの自体が久々ですし、この状況下での開催だもんで、まぁ分かりやすく号泣しながら観るんだろうなと思っていたんですが、びっくりするくらい泣けませんでした。

ど頭、稲葉さんが口に指をあてて「シーっ🤫」ってジェスチャーしながら入って来た時こそ笑顔だったんですが。

しかしすぐにあれれ…これは…とその後からはひたすらしょんぼりというか、ショックというか。立ち尽くすような感じになってしまいました。

何がどうと言うと、別に専門家でもないのにまるで悪口のようなものになりそうなので濁して書くと、ちょっと「自分の思い描いていたのとは違うB'zの音」でした。

あくまで「私が求めるB'zというバンドにあって欲しいグルーヴ」ではなかったということに尽きます。

席の位置も影響してるかとは思うのですが(とはいえB'z以外のバンドでは特に感じなかった)、音響バランスの悪さ、攻めのアレンジというよりは大きめのミスとして捉えてしまうような瞬間が多く、夢にまでみた大好きなライブの時間と、客席の盛り上がりと、聴こえてくる音の有様が違いすぎて、もはや悪夢のようだとすら思いました。

勢いを殺さず・かつ観客を歌わせずノリを維持するためのアレンジを含めて、全体的にだいぶチャレンジした構成だなとか、曲繋ぎの部分の持っていき方とかは流石だなと思わされたものの、今回の編成は「ギリギリchop」以外は厳しいものがあったというのが私の素直な感想です。

 

当然、組んだばかりのメンバーという側面があるのは分かっていますし、そこのリスクを鑑みてでもチャレンジをしたという精神についてはむしろ拍手をというお気持ちですが、イベントの性質上、数々のバンドが「バンド自体の一体感」を自然と持って、素晴らしい演奏をしてきた最後に観てしまうと、なかなかに、どうして、期待をしまくってしまったが故にですが、どうにも悔しくて、苦いような気持ちがありました。

(念のため申し上げますが、演奏の上手い下手の話ではありませんのでそこんとこ夜露四苦。)

 

あとはマジで5ERASが素晴らしすぎたこともそう思わせる一因だったかと思います。比べるもんじゃないということも理解してはいます。

…と言うわけで完全に私の好みの問題だと思いますので、おそらく大多数であろう「素晴らしかった」と言う感想にケチをつけたい訳ではないし、否定する意図はないということも念のため付け加えておきます。

ただ、ライブ中何度か「いかんいかん、楽しもう楽しもう」と自ら思わないと前を向いてその場に立っていられないような、ちょっとこれまでにないそんなショックの受け方をしています。お二人が「あの内容を良しとした」という現実に耐えられなかった。呆然として、意味もなく「SHUREのアンテナ付けたんだ、へ〜」とか機材眺めてる時間まで存在してしまいました。あれだけ毎日「ライブに行きたい」とゾンビのように言い続けていた癖に、本当に馬鹿みたいな話です。

CSテレ朝ch1でのオンエアが11月に決まっているので、そこではうまく飲み込めるといいな、と今は思っています。

 

ここまでご覧いただいた方、こんな中身で本当に申し訳ありません。

(彼らが嫌いになったり、失望したわけでは勿論ありませんよ。)

私の身勝手にお付き合いいただきありがとうございました。

 

とかく、来たい人がチケット握りしめて集えて、知り合いに「久しぶり」と笑顔で挨拶できて、演者もあれこれと気を張らず伸び伸びとやれるような、みんなが最高の時間を過ごせる日が1日でも早くやってくることを心から祈っております。

強く生きていきましょうね。

この自分勝手なしょんぼりを素晴らしいライブで上書きたい。なので生きるしかない。

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あ、滅多にない「B'zでペンライト振るチャンス」だったのにやっておけばよかったなぁ。