オモウトコロ

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~松本 隆 作詞活動50周年記念 オフィシャル・プロジェクト!~風街オデッセイ2021(主にB'zレポ)

開催1週間前のタイミングでB'zの追加(1日目)が発表された、作詞家 松本隆先生の50周年記念公演。今年4月に行われた作曲家 筒美京平先生のトリビュートコンサートがあんまりに素晴らしかったのもあり、チケットは最速先行の時点でしっかり!取ってました!

2日目だけ

…うわああああん!!だって!!平日金曜18時『開演』は絶対に無理なんだもん!!本当は2日通し券だったらグッズついてくるからってんで悩んだし、更に言うと1日目に太田裕美さんが追加された時点で「やっぱり行くしか…」と悩んだんだけど、どう考えても仕事の定時自体が18時なので無理ゲー過ぎて諦めたんですよ!!私、一応世間様には真面目キャラで生きてこうと思ってる(本質はともかく)もんで!!平均20時退勤の日々から考えて無理ゲー。

…そしたらまさかまさかのB'z追加っていうじゃないですか…ぐ!ぬ!ぬ!ぬ!…止まらない歯ぎしり!!やっぱり欲望に素直に二日通し券取っておけば!!めちゃくちゃ良席(3列目)で二日間ともに見られたかも知れなかったのにいい!!(※2日目はアリーナドセン3列目で取れた/通し券の人は両日同じ席という仕組みだった)悔・や・み・き・れ・ぬ…

というわけで、Bさんの出る1日目については、もう半分「賭け」として、一般発売で取りました。そしてせめてもの定時退勤を目標に、昼休も取らずに頑張りましたらね…奇跡起きるね。詳細も中々オツなことが起きたんですが、ちょっと身バレ待ったなしなので避けるとして、ともかくステキ過ぎる偶然と優しい上司&同僚諸氏のお陰で、飛び出してタクシーをつかまえました。

飛ばしてくれタクシー!もっと!宙に浮くほど!

そしたらタクシーの運転手さんまで「デキ過ぎ」で、行き先を武道館と告げると、「今日は『風街』っていうイベントですよね?中に入られるんですか?」…こんなことある??なんでもイベントはお仕事柄チェックされてるそう。ちなみにチル様ファン。弾むよ会話。

結果としては金曜18時ごろという鬼混み道路でなかなか進みは良くなかったんですが、なんか送り出してくれた会社のみんなの気持ちとこの運転手さんの「なるべく早くつけるように頑張ります!」と自ら仰っていただいたお気持ち、更にはTwitter上で皆さんからそれこそ一般発売のチケ取りの時もそうですけど、当日間に合うようにお祈りのリプやなんやを沢山いただいただけで、「あ、今日はとてもいい日だ」とジーンとしながら、車窓から東京タワーを眺めてました。ほんと、みなさんに生かされております…

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前置きが長くなりましたがそんな訳で、武道館への長い坂をえっちらおっちら登って入場したころには20分ほど経過していて、曽我部さんが歌ってました。実はサニーデイも通ってないしワーハピ(※YMO周りのイベント)にも興味はもちつつ結果的に行けていないので、たぶん完全初見。

席はW列で後ろから2列目の天井席付近でしたが、やっぱり武道館は「近い」。

バックバンドの人数が多いせいもあってか、アリーナのほぼ真ん中付近までステージがせりだしているのもあって、ステージの人が人型をして見えている。

 

で、筒美先生のときと同じで、まあ「そらぁうまい人しか出ませんわなぁ!」。

各ご出演の方の感想はTwitterに当日の夜につらつらと簡単に書きましたのでざっとにしますが、筒美先生の時に惚れ惚れした、透き通る妖精ボイス太田裕美さんの大名曲「さらばシベリア鉄道」をあのバンドの演奏で聴けたのはめっちゃくちゃ嬉しかった。斉藤由貴劇場(演じるように歌う。♪涙はとっておきたいの…でほぼ泣いてる凄み)も再び観られたし、武藤彩未元生徒会長の正統派アイドルスマイルとしっかりした歌唱力にキュンキュンしたり、名曲の強さに負けぬ歌唱力もつ鈴木瑛美子という逸材を知ることもできたし、大橋純子森口博子の安定の大歌うま堪能して、イモ欽トリオの振りコピして…全部書くとヤバいのでこの辺にしときますが、なんせ出てくる人出てくる人が「お強すぎて」知らない曲があっても全然余裕で楽しめるっていう。

 

で、そう思わせる大きな理由の一つが「そらぁまぁ素晴らしいバンドだよなぁ!」。

『風街バンド』として、入れ替わり立ち替わりやってくるシンガーを支えるメンバーが超一流しかいない。その中でも、ドラムが山木秀夫さんということが私にチケを買わせる最終的な最後の一押しになりました。長年B'zの音源で参加されながらライブの共演は無かった訳で、そんなもん聴きたいに決まってる。で、パーカスが三沢またろうさんで、弦にブラスに勿論その他錚々たる豪華メンバーですよ。案の定、曲の表情を的確に表せる最高のバック。

で、そのバンドでの『B'z』。

これも、2人組だからこその面白み。

 

19:20ごろ、参加のきっかけになった「風街に連れてって!」のプロデュースをした亀田さんがステージに上がると共に「featuring B'z」の文字がビジョンに浮かんで、ステージ中央から登場。

黒いカットソー?に革パンの稲葉さんが両手を上げながら登場して、「ありがとうございますっ!」と客席に頭を下げる。松本さんは白シャツに黒いベスト?ギターはゴールドトップ。アンプ見えず。エフェクタは見えた。

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盤石のバンドに乗せての「セクシャルバイオレットNo.1」。歌詞に沿ってライティングの色が変わる。

音の分厚さがとにかくエグくて、ブラスや弦がゴージャスに彩るのもさながら、山木さんのアタックがゴーリゴリお強くてズッシリと、バンドの音全体が「B'z」仕様にしたんじゃないかってくらい、それまで歌謡曲〜ポップスの軽快さを奏でてきたバンドの音が、急に重くて厚い。亀田さんが出てすぐだったので、ちょっとそのベース音が出過ぎてたのも影響あるかもですが、まあ面白いくらいにゴリッゴリ。当然、その音の波が大きいと色々「埋もれる」ことが出てくるもんですが、稲センセも松ちゃんもキッチリ「B'z」してまして、いつものB'zをそこにブチかましてました。

とにかく稲葉さんはステージ上をくるくると体をしならせながら回りまくっていて、2階から眺めた感想としては「稲センセの動きのパターンを再現してオルゴールとか出ないかな」。

こちらからは見えなかったんですが、恐らく方向的に山木さんとアイコンタクトをとっているような仕草や、亀田さんと笑顔で向かい合って、「エア」ベースでリズムを取る姿なんかも見られました。

松本さんもカバーの音源通りにソロタイムありなもんで。弾き終えた後にバックの皆さんにぺっこり90度する人とは思えないくらい松本孝弘印を付けてく。

稲葉さんも同じく、アウトロはWoo..you make me feel so good...と繰り返し、ラストは安定したハイトーンロングシャウトを風街バンドの方を向きながらぶち込むスタイル。

そんな訳であっという間の数分間。

稲葉さんによる「ありがとうございました!」からの、これまでに例を見ないほどのぺっこり具合を2人ともにバックにいる風街バンドのみなさんに向けて送る。そのすがた、もはや形容するなら「ペコペコマシーン」。あたい、あんたらのそういうとこに惚れてんだ。ほぼパイセンしかいない舞台だもんね。

そんな訳で、B'zさんは颯爽と風街に現れて風のように去っていかれました。

亀田さんはそのまま、続くCKB横山剣さんによる「ルビーの指輪」(無論イーネッあり)、川崎鷹也「君は天然色」をサポート。去りゆく時には私は心の中で(本当に貴方のおかげですありがとうございました…ありがとうございました…)と思ったもんです。

 

で、ついったでも同じこと書いたんですが、今から訳の分からないことを言います。

私は少なくともこれを書いている時点では、来週行われるB'zのFRIENDSシリーズのコンセプトライブのチケットを手にしていませんが、ありがとうございます、「もう見ました」。

…「あ、ついにそちら側へ行かれました?」とお思いの皆さん、大体合ってはいますが、ちょっと何でか一応説明しますと。

FRIENDSライブを思うあまり、自然と私はどこか「ブラスと弦楽器隊の入った音がある生バンド」状態に飢えていたんだと思います。

で、この日限りの、この1曲だけ聴けた「セクシャルバイオレットNo.1」は正にその状態で行われた訳です。痺れた。そらもうしーびれたんですよ。あれは、私が望んだFRIENDSライブが現実になったようなもんなんです。そんな錯覚を産むには十分な「超一流しかいない風街バンド」。最高の形だった。

最も、FRIENDSライブ見たい気持ち自体に嘘はないんですし、まだ諦めてはいませんけれど、それでもなんだか晴れ晴れとした不思議な気持ちになれました。

WOWOWでのオンエアが2月にあるとのこと、Bさんだけカットということがないように祈るばかりです。

 

さて。両日ともトリは当然ながら「はっぴいえんど」な訳です。

2日間とも同じセットリストでしたが、1日目はボーカルを曽我部さんが、2日目はサポートで参加された(!)鈴木慶一さんと、鈴木茂さんとが「花いちもんめ」「12月の雨の日」でボーカルを取ってました。(両日とも「風をあつめて」は細野さん。)

いざこうしてレジェンドを前にすると、しかもドラム自体を言葉の魔術師松本隆ご本人が叩いていることを目にすると、私の言葉では感想なんてもんは書くことが恐ろしいのですが、あのなんとも言えないふんわりとした空気感、曲をライブで「演奏」しているというよりは、ああ、メンバーから滲み出るものなんだなと思いながら見ていました。しかし最後に、これも両日共にでしたが、松本隆さんは「ドンッ!」とバスドラを力強く踏んだんですよ。なんか凄いロックだ!って。佇まいはご存じの通り「THE絵に描いたような紳士」なので、またそのギャップが素敵。細野さんの方向を見ながら叩かれていたんですが、2日目はなんだかその時に松本先生と目が合うような気がしてちょっと気恥ずかしい気持ちになったり。

はっぴいえんど終わりで舞台には出演アーティスト達が大集合して写真撮影。(Bさんは不在…くっ…。2日目はしょこたんが居ませんでしたが、帰宅してテレビ付けたら生放送出てたので本当の「飛び出し」だった模様。凄すぎる。)

1日目は確か茂さんのご判断で、客席からもSNSでのアップNGで、写真撮影が許可されました。外タレ以外では中々ない事なので、ここぞとばかりに武道館の天井席から愛を込めてバッシャバシャに撮りました。ふふふ。小さな記念。

拍手しかできない我々はバッチバチに手を叩いて、松本隆先生の50周年をお祝いしたのでありました。(二日間とも最悪な声出しした人が今後全てのコンサートに外れますように!ぷんすか!)

2日目、これまたTwitterガリガリ書いたのと、もう既に4000字を過ぎているので泣く泣く割愛しますが、これまた最高の最高でした。

ぜひ、是非、WOWOWのオンエアは2日目の映像もご覧ください。南佳孝による「WantYou」でアガり、お目当ての藤井隆にさらに惚れて(すごい曲にピッタリな声なんですよ)、元キリンジ堀米さんやハナレグミ(a.k.aシャカッチ以外では2度目。柔らかい!)でふわふわして、さかいゆう吉田美奈子でこれまでにない衝撃を受けました。「ガラスの林檎」、あれは尋常じゃないです。伝説を見ました。

惜しむらくは、「さあ!!2日目こそ!!せっかくのアリーナ席なんだから山木さんのドラムを堪能すっぞ!」も意気揚々出かけたんですが、まさかの「近すぎて」フットスピーカー(転がし)が被ってライドシンバルが揺れる様しか見えないというオチでした。な、泣いてなんかないもん…。

ともかく!今年は松本隆一色だったと言っても過言ではないくらい、特番から何から楽しみました。また5年後なんて言葉がありましたが、早めでも全然いいんですよーー!