オモウトコロ

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B'z LIVE-GYM2022 ‐HighwayX‐@高崎アリーナレポ(2022.6.16)

未知のHighwayの先では何が起こるか誰にもわからん!YTバースデーの初夏・高崎公演レポ。
勿論ネタバレはあるし、いつもどおりメモ取ってないんで適当でーす!


高崎駅。そこかしこに「だるま」。

会場である高崎アリーナは、その高崎駅から徒歩10分のとても行きやすい場所にありました。


クレイ氏と。雑すぎてもはやトラックが映っていない。

薄曇りでしたが、またしても気温が急激に上がったこの日の私の席は…久々のSS席。
アリーナA11列目、松本さん側でした。僥倖。コンタクトを新調してよかった。

アンプ群もそんなわけでよく見えましたので、無造作にいろんなメーカーのアンプを積んでいるように見えて、ほぼマーシャル、2発くらいフェンダーということがわかりました。デビルマンは変わらず鎮座。対してYTさんもボグナーばっかり並んでて笑った。
松本さん側のドリンク、なんだか信号カラーの3色のヤングが持ってそうな『映え』のする飲み物に見えた。(けれど単に照明の影響かも)

開演前BGM、武蔵野の森の時は立見だから聞こえないのかと思ってましたが、客席向けスピーカーに程近くとも聴こえず。なんでや…。
私にしては大分珍しく、開演1時間前に入場してましたが、そんなわけで大層暇でした。

場内アナウンスでは、マスクの着用や会話を控える事、大人数で集まるなと、2022年ならではの注意事項を繰り返す。映像収録があるので、と、映り込みご了承のお願いも。
日本語以外にも英語、中国語、フラ語あたりだったかな。やはり空港の待機場の雰囲気をイメージしているのか。
そんなわけで、ステージ上のビジョンにデジタル表示で各国各地の地名と時間(時には気温)が流れていく中、開演間際に「GUNMA 18:00」と表示された時には、場内から自然と拍手が起こって、以下のような英語のアナウンスが流れる。するりとオープニング。

(今回も超訳
ご搭乗ありがとうございます。わっくわくで!ワンダフルな!HighwayXにようこそ。
設備に不良があって遅れちゃってすまん。※
声出したりとかはマジ勘弁なので、拍手とかステップふんだりとか、ジャンプにストンプとかで頼むわ。
あ、写真とか録画も無理み。ハートのカメラで撮るっきゃでしょ。
もし体調とか悪くなったら、係員に言えしなー。
(※ちなみに、開演自体はオンタイムだったように思われる)

この英語でのアナウンスがぐにゃりと、テープ再生がおかしくなったような演出があって、「Are You Ready?」とテロップ。
なお、このぐにゃりパート、ハッキングを受けたみたいな画面の感じにもしてたんですが、映像部分に曲名(LOVE PHANTOMとか)が並んで書かれてました。すんごい古い曲とかも遠慮なく並んでた。

前回のレポにも書いたとおり、リフ一発でふふふと笑ってしまう「SLEEPLESS」からスタート。
江戸川のコナン氏のタイなんですね。
松本さんはなんか黄色いラインの入ったジャケットでカッコ良くって、というか眼前に肉眼で見えたので…思わず「っっっ松っちゃあああああん」と言いそうだった。ついつい乙女な私が出てしまいそうになりました。発声禁止でよかった。あ、確かレスポールGTでした。
稲葉さんにもそう言いたかったんですが…一歩間違えれば、〜90年代前半くらいまでには存在したはずの、全国のレコードショップを回る新人演歌歌手の装いで、とにかくギラギラした上下のスーツにド紫のインナー。蝶ネクタイが無いだけ。「この衣装はあなただからまだなんとかなってる」「宇宙」、という感想。
なお、リフが似ているだけで、曲全体としては全然Zeppelinぽいわけではないことはわかりました。ELEVEN期のミクスチャーロック感すね。ただ、ドラム青山さんがいかんせんメタル(とも本当は違うんだけど大意で)の叩き方なので真意はよくわからないです。

「B'zの…」とタメ気味に稲葉さんが発すると、いつもなら「B'zのLIVE-GYMにようこそ!」という流れなのに、すぐに演奏を初めてしまうバンド。
稲葉さんが両手で制すように演奏を止めにかかると、ビジョンには再生停止のマーク。「II」←こういうやつね。
両手を広げたまま稲葉さんが「ストッップ!」と松本さんの方に言うと、まるで「すまんすまん!」と言うかのように頭を下げてテヘペロなかんじでリアクションする松本さん。
「…やめてください!久しぶりなんだから!背景(※ビジョンの II マークのこと)も巻き戻して!」と稲葉さんが声を上げると、今度は巻き戻しマークになる。
改まって「B'zのLIVE-GYMへようこそー!」とピースサインを掲げると、聞き慣れたultra soul
定番とは言え、この曲で飛べるのは嬉しいなとか思っていたら、ステージ上の「紫の服の人」のほうが両手を広げて盛大にジャンプしていた。
♪Do itのくだりはいつものとおり。

続いての「Hard Rain Love」、ビジョンに曲名出てたんですね。とてもノリやすく、サビでなんとなく手を挙げるタイミングを掴めた。個人的には「そんなに変化球でもない」が故に、今んとこAL曲では一番好きかもしれない。これだったかは確信はないですが、イントロ一瞬「孤独のRunaway?」と勘違いした。

さっそく、「こんばんはー!」と客席に声をかける稲葉さん。
「久しぶりー!元気にしてましたか?」との問いに、「いやぁ、実はこの1週間、胃腸炎で3キロ痩せたんですよ、困っちゃいました。でも、元気ですよ!」と心で返す私。みんな、きっとそうやって稲葉さんに返事していただろうな。

「やっと会えましたね。3年ぶりに高崎アリーナにLIVE-GYMが帰ってきました!」
「皆さんマスクして、声出せなくて歌えなくて、いつもと違うけれど。本当は…そんなもの無い方がいいけれど、ルールを守って集まってきてくれて、本当にありがとうございます。」
「できないことがたくさんありますけれど、拍手、手拍子で…」と、忸怩たる思いがありながらも開催にこぎつけた喜びとお願い、そして感謝を客席へ伝える。この日も1日、ほぼそういったMCが中心。

メインリフをフライングVでザックザクに弾くYTさんのソロでスタートした「イチブトゼンブ」(あれ?YTさんがジミヘンよろしく歯でギターを弾いたソロから始まったのってこれだっけか。)はCメロ前アレンジ変更があったような…ということ以外は、松本さんがこちら側花道で弾いてくれていたのでひたすら乙女の目で見ていた。
そして意外に松ちゃんは歌を口ずさみながら弾くんだ!というのは私にしたら大発見くらいのインパクト。サングラスの下はきっとにこやかなお顔なのだろう。コーラスワークは清さんが入っていたのは見えた。
♪圧倒的な手触りー は、もはや触りすぎているほどの指の動きを見せる稲葉さん。指まで美しいよなぁ。この日も♪それだけでいーいのにぃーい↑ーパターン。

次の「愛のバクダン」では、今度は稲葉さんが眼前に。もっと近い距離の直前販売席と思われるステージサイドの方からは、近すぎる稲葉さんの姿を見て、各人から湯気が出ているかのよう。途中、グダッとなってしまっていたけれど、個人的には、その刹那、ステージ中央を私が「えっ」と見たのとほぼ同時に稲葉さんも見て耳を押さえていたので、「…あれ…//もしかして…あたしと稲葉さん…いま、おんなじこと思ってる…//?」みたいな勘違い胸キュンの一瞬がこの世に生まれて、幸せだった。
♪そこに響くのは…で演奏を止めて、「高崎のー!拍手ーーゥ!」ぱちぱちぱちぱちー
ラストはすばらしき高音ロングシャウト。

MCはコロナ禍でのHighwayX制作の話題へ。
「僕たちミュージシャンはライブができない…じゃあ曲でも作ろうかと当たり前のようになりまして。
僕らとしてはスローペースで去年、一昨年くらいから作り始めて、先日ようやく完成しました。
リリースはまだ先ですけれど、タイトルは、(ツアーと)同じHighwayXです。
なのでみなさん、曲、知らないんですよね?(客席拍手)…『知らない』ってことですよね?(笑)
名前はSFチックですけど、我々の中で作っていたものがようやくみなさんに放出、放流していくことで次のステップにいくような。

先がわからない中でB’zが歩いてきた、走ってきた、這いずり回った『B'zの道』が記録、記憶されていると思います。
そんなアルバムの曲をいくつか聴いてください。」

「這いずり回った」という表現が結構珍しいな、なんて思いながら。

暗転して仄暗い照明のまま、ミディアムバラード「Daydream」
スタンドマイクで歌う稲葉さんはやっぱり役者。

稲葉さんは「Takさんからの誕プレでおなじみ西陣織のストラップ」と思われるストラップ付のアコギを抱えて、曲紹介。「山手通りに風」。
松本さんはお珍しや…テレキャス…!で、JEFF BECKさながらBlues風のイントロ。
YTさんもアコギ。一転、軽快なフォーク調。「~~です」という、ですます調の歌詞も実にそれっぽい。
”背景”には、線画で描かれた山手通り(と思われる)道の絵。曲終わりに色づく。
「(君の?あなたの?か忘れましたが)背中にそっと手を添えるだけ」という歌詞がとても「らしい」が、そのままでは終わらず、アウトロに松本さんのソロがあったかと。

レインボーカラーの照明と”背景”の歌詞字幕がばっしばしでアグレッシブな「マミレナ」
それこそサビの「マミレナ」という言葉の部分だけ、緩急がつくような曲展開。
たしか「寝る前にピンクの薬を酒で流し込む」というような表現の歌詞があったんですが、このライブで歌われたほかの曲でも、主人公は酔っていることが多い気がする。この曲はスタジオ盤だと印象変わりそう。ねぇ聞いてよダーリン、私も胃の薬ピンクなの(ハート)。

5ERASの経緯の話(武蔵の森と、「見てくれた人ー?」のやり取り含めてほぼ同じ)の流れで「(5ERASでは)途中までだったので…「演出」で、ですよ?最後までちゃんとやろうということで。見てくれた人はなんの曲かわかると思うけど。」と、「Thinking of you」
これも武蔵野とおんなじことを書くけれど、今の稲葉さんの声にとても合っている。少し崩すというか、ためるような歌い方も含めて。
ラストの大サビ前、演奏をいったん止めて稲葉さんが松本さんに歩み寄る。
まるで芸人のCOWCOWの決めポーズかのように、肩を組み正面を向いてニカっと笑うB'z。
客席の反応を待つかのように、何度か肩を組みなおすようなそぶり。OKなら写真タイムにしてほしかった。もしくは出口で3,000円くらいで売ってほしかった。日付入りの、な。
マイクスタンドを持ち直した稲葉さんが、♪まよーわないでーと歌いだし、遅れて松本さんが加わる。タメにタメて大団円。
いやぁ、いい曲だよねぇ。

5ERASセルフオマージュセクションとでも銘打つべきか、裸足の女神は稲葉さんがステージから飛びだしてステージ裏を中継しながら歌う。
ホワイトボードにイベンターさんが描いたと思われるウェルカムメッセージやお土産→通路中央にでっかい赤い「だるま」(書いてあった名前からすると、たぶんこちらのもの
www.darumaya-mashimo.com
→5ERASのビルボード→ギラギラのドリルにたどり着き、ドリルをもってアリーナ最前列の前に出てくる。

その間、シン・ベーシストである清さんはずんずんと歩きながら我々のほうへ。なんかどこかに既視感あるな、と思ってたんですが、まさにKISSのジーン・シモンズ(※悪魔の斧の人)だ!と気が付きました。歩き方もですが、彼と同じようにベロ出して頭を振りながら弾くっていう。
ドリルパートを無事に終えたあとは、いつもなら客席が合唱する「ななななー」パート。”背景”には、客席の映像が映しだされている。
当然歌えない我々は手を揺らしたり、拍手したり。ステージ中央にB'zのふたりが戻って、ふたりで歌って締める。

暗転して波の音がSEで流れると、Key川村さんとBa清さんで静かなインプロ。松本さんが加わって「漣」
聴きながら、なんて幸せな時間なんだろう。このまま波間に浮いていたいし、漂っていたいな、と思うなど。映画音楽みたいだ。

そのまま、本当になぜかわかりませんけれども、夕日が昇る映像とともに「太陽にほえろ」のテーマをぶち込んでからのタイトル曲「HighwayX」
セットがX字だった。そしてここでギターはSG!このために私はAC/DCTシャツを着てきたんだ!…と言いながらこの曲は意外と曲者で、あんまり輪郭をつかめませんでした。稲葉さんはステージ中央の転がしに足をかけるようにして、正面を射抜くように歌う。

どう考えてもこの曲だけ拍手の仕方が他と異なってしまう、ど真ん中昭和歌謡「Come Back ー愛しき破片ー」。横ステップ踏むよねー。
もはや山本リンダが出てきても全く遜色ないんですけれど、♪痩せた拳が~みたいな歌詞があったので、あ、ちゃんとタイアップっぽいやつなんだ、と今更思いました(※ドラマ見てないんす)。しかし痩せた拳ってのも、どこか「あしたのジョー」的でやっぱり昭和っすね。

制作時には「みんなに歌ってもらおうと思っていた」「心の中で歌ってください」というMCのあとに、指をビシッと客席にさしながら「YES YES YES」
5ERASではマラカスだったものをタンバリンに持ち替えた稲葉さんは、自らの足に叩きつけながら歌う。ちょっと驚いたのはスネアの拍でもなく真裏でもなかった。それであんな歌えるの?と驚きつつ。曲終わり、ドラムセットの前でタンバリンを真上に投げ…ない!フリだけ!というくだりもあったんですが、そのフリにきっちり付き合って目線を上にあげたりしていたTakMatsumotoが私は好きだなー。あと、サビの♪ママの言葉思い出そうーのあと、松本さんが「それそれ!」って合いの手入れてたのも驚きましたが最高でした。

このあたりのどっかでメンバー紹介。
この日、奇しくもバースデーボーイだったYTさん。
稲「誕生日だ、って自分から言わないんだから!も~!」と言うと恐縮至極・照れ照れとなるYTさん。
川村さんが自然にHappyBirthdayの音を出すと、それに乗っかってバリトンボイスでHappyBirthday~To~You~と歌いだす稲葉さん。
場内からも拍手でハッピバースデートゥーユー。さらに照れまくるYTさん。(川村さんは弾いた後で両手合わせてB'zに頭下げてた)
さっきまで髪を振り乱してV弾いてた人とは思えないくらいのくしゃくしゃの笑顔。
稲「(誕生日を迎えて)なんだかひとまわり大きくなったような気がしますね!」

続いて清さんには
稲「ベースギター、清!…って呼びづらいというか…清…って…でも、ツアーに参加してもらううちに、これが「清」だ、「清」なんだ、とわかりました。『This is 清』!」

…ちょっとこちらにはどういうことかよくわかりませんでした!

Key川村さん。超笑顔で両手を広げて投げキッスを繰り返すやんちゃっぷりを受けてか、稲葉さんは「そこ(ブース)から出たいのはよくわかるけど、出ないでください!僕が行くので!」とけん制する。いつも大賀さんに向けられていた謎のSっぷりが川村さんへシフトした形。
あ、で思い出しましたが、この流れの前にすでに何かの曲で稲葉さんは川村さんのブースへ乗り込んで歌ってました。(そのあとドラムライザーに移ってから飛んでた)

Dr.青山さんには、稲「叫んどるので後ろまで聴こえてるんじゃないですか?」としながら、急に「やりますか?」と青山さんに目を向けて
稲「ヒデキ!」
青山「カンゲキー!」

稲「…こないだからやってるんです。」
な ん そ れ!
ツアーラストには「ハウスバーモントカレーだよ」か「交差点で100円拾った」と言わされていそう。(※いずれも西城秀樹ネタ)

最後はもちろんTakMatsumoto。
稲「久しぶりなので!いつもより多めに」と、正月の演芸番組のごとく多めに「On Guitar…!」と客席に拍手を煽る。深々とお辞儀。
ようやくここで松本さんのお声が聴けて、
松「いつになったらこうやってまたみんなと会えるのかと、不安な日々でした。」と、コロナ禍の日々を振り返り、ようやく会えた嬉しさを語る。途中、稲葉さんのほうを向いて「完璧じゃないけどなっ!」と言いつつ、「みなさんの思いは(胸を叩いて)ビンビン届いてますから」と我々に向かって感謝の意を述べる。

「兵、走る」「ギリギリChop」と既存速め曲連発、ステージ上のヘドバン率が上がる。
ギリCho、サビの♪僕の場合はーは音を下げる形でしたが、個人的にはそういう温存なのか安牌踏んだのかはわかりませんが、いずれにしろ全然アリだと思っています。むしろ愛バクで原曲にない高音シャウトぶちかましてんのでイーブン。

「リヴ」、特徴的なのはシンセブラスの効いたアレンジ。♪トゥルートゥルーという部分、マイクを近づけてTakに歌唱させる稲葉さん。

MC、(ここだったか自信はないけど)「押し寄せる拍手」と我々の拍手を表現して、「心に染み入りました」と胸を押さえながら笑顔で話す。
また、再びコロナ禍の日々を、松本さんの先のMC同様に、「いつみなさんと会えるのかと、不安な日々だった」と言い、もはや「なんか本当だったのかな…ああいう(ライブがある)日々が」とまで思っていたと語る稲葉さん。そして「窮屈な」我々に対して感謝の意を述べて、「(不便な環境で)ごめんなさい、ありがとう!」と。
稲「距離が離れて、本当にこのまま離れていってしまうんじゃないかと思っていましたが…ぼくたち、離れてなかった!!」。
「だらだら話しちゃったけれども」と珍しく言いながら、「皆さんのおかげで」ライブができることへの感謝を「心の底から感謝しています」と丁寧に伝える。

本編最後は「UNITE」
赤を基調とした照明の中、Key.川村さんがテルミン(棒のやーつ)を操る。
赤い照明も相まって、その様はまるで、ねるねるねるねのCMの魔女のよう。(しかも川村さんなら「うまい!」まで全力でやってくれそう)。
もはやプログレかな?みたいなインプロを経て、イントロへ。
その後も弓を引くように大きく手を広げて拍手の煽りをするなど、川村さんはハジけていました。
曲中にもあるとおり、拍手を肩甲骨フルスイングの大きな手振りでパァンと叩きながら動く稲葉さん。
Cメロ(というのかあれは)、オリエンタルな模様が背景に流れ、バックからは太陽から放射状に光が伸びるように稲葉さんを照らす中で「Tonight We Unite」。
アウトロ前、バンド一同がドラムの前に集まってから締め。

ウェーブのないアンコール、拍手で登場を待つ。

主にTシャツに着替えたメンバーが登場して、ミラーボール光る中、ミディアムバラードの「You are my best」
Dinosaurツアーの退場曲のリアレンジとのことですが、言われるまで全然気が付きませんでした。GOLDとかゴールデンルーキーあたりを思い起こしてました(関係ないけど、今、ゴールデン「ヤンキー」って素で書こうとした)。面白いのは、直後に世界水泳の公式YouTubeで音源公開されたんで聴いたんですけど、やっぱり印象全然違うのな。稲葉さんの情感あふれるボーカルはやっぱりライブならではのものがあった。

「まだいけますかー?」と恒例の呼びかけのあと、松本さんがドリルを使ってぎゅいーん!と弾き、ネックを上げる。
両手を挙げて応える客席を更に煽る。間に稲葉さんが「それで?」みたいな合いの手→ギュイーンと応える、みたいなやりとりを続けて弾き倒すこと数回。
いつの間にかパイロが上がり、そのまま「ZERO」へ。
イントロ、くるくる回っちゃう(回れちゃう)稲葉さん。最後の曲にしてその体力。あんた本当普段どんなトレーニングしてんのよ…。
同じく、ギターを抱えた鍋プロデューサー(鍋P)こと松本さんも大きく蹴り上げるようにしながら回る。

やはり肩甲骨から大きな拍手で煽ったりしながら、稲葉さんは、だから最後の曲だっつーの!に、恐ろしい身体能力と発声のままぴょんぴょんと飛び跳ねながら歌う。松本さん、Aメロは実はあんまり弾くパートがない(YTさんがリフ)ので、少し客席を眺めたりなんていう間も見られて幸せだった。

♪君のうちにつっこもうかーはもうあれ、カメラのスイッチャーさんも暗黙の了解ですわな。
ラップ部分は背景の字幕が各国の言葉で表示されていた。

ラストは松本さんのギターに合わせてパイロが上がりまくり…熱い、11列離れてても熱い。
からの、「やっぱり火薬の量間違えてない?」
爆破特効ドーンで終了。
(松本さんが身を少しすくめるように耳を押さえてた)

メンバーが中央に集まると、「久しぶりにやりますか!」「オツカレー!」

いつもの「LIVE-GYMのテーマ」が流れるなか、2人とも左右に分かれて「ありがとう」という口をしながら深々のお辞儀。地名の部分は2人でセンターに戻って「たかさきー!」。
感謝の意を改めて述べてから、ドラムセットの奥へハケていく。
あまり今までそこまでではなかった気がするけれども、稲葉さんは客席の方を振り返り手を上げたり、どこか名残惜しそうにすら見えた。

メンバーがハケたステージが暗転して、再び英語のアナウンス。
超訳
ご搭乗ありがとうございました。
この喜びと興奮を忘れないでね!
また会いましょ!
Highway X


というわけで席に恵まれた&前回よりは勝手がわかったのもあってそこそこのボリュームになりました。松本さんがとかく眼前におられる…ギターを…弾いている…というのが現実離れした感じで。畏怖よ畏怖。でも神はにこやかに笑っておられた。
あとやっぱり稲葉さんはカメラアピールというものに対して余念がないというか、前から後ろの方まで絶対に届けるマンとしての所作が完璧すぎて最早恐ろしさまで感じました。対人センサーがいくつ付いてんだっていう。

武蔵野の森の時でも、どこか感情的というか、いつもより何かが「溢れちゃってる」MCだったと思いますが、稲葉さんは元より、松本さんですらこの数年を「不安」という言葉で語るんだというのは少し衝撃でした。

だって、あなたたち、安定した人気で、間違いなくお金の心配はなくて、本当はライブなんて、リリースなんてもうしなくても絶対に十分、名誉を称えられながら生きていけるじゃないですか。
もちろん、周囲の会社ごと養っていかなければならないなんていうプレッシャーはあるでしょうけれどさぁ…それを「不安」と語るには…と、考えると、改めてエモさとはこのこと、あ、この人たち本当にライブというか音楽大好きなんだなぁと思いながら聞いておりました。こちらは至極安心した。

そして稲葉さんは数度にわたって我々観客が「窮屈で我慢している」とみて、お礼どころか「ごめんなさい」とまで言わせてしまったわけですが、個人的にはそりゃまぁマスクは無い方が楽ですけれど、ド素人の熱唱を聞かされる「席の不運」に当たる確率が大幅に下がるし、バンドの音だけが聴こえて快適なのは間違いなかったので、正直このあと「声出しOKです!」と言われた時のほうが憂鬱になりそうってなくらいです。
こちらとしては、リスキーでしかない状況で開催を決定してくれたほうのが大分ありがたいんですがね。ホルモンの企画みたいに「全員ヘルメット着用」とか「全員ニンニク食う」みたいな無茶な(かつ面白い)縛りでも無いんだし、そのあたりはどうかお二人には心安くいてほしい。

で、またもオチ的に使われる衣装の話ですけれど、B友さんからの「ゆってぃみたいな衣装」というキーワードのお衣装が、稲葉さんのスタイルをもってしても、本当に目の前に現れた時には、もうボディブローのように効いてきていて、MC中にどうか「ちっちゃい」とか「気にすんな」とか言わないで…と願うことはこの先あんまりないといいな。ヘアバンドしてきたら完璧にアウトだったな。

しかも脱いだら脱いだでテクスチャーがラバー然とした黒いやつで…巷で「ゴミ袋」という的を射た表現見ましたが…ある種の「癖(へき)」の方へ向けた何かなのかな?くらいにはトガり過ぎてました。ほら、我々ってさ、時々ファッションショーのランウェイを歩くモデルさんの映像見て、うん、本物のオシャレとは…?とか思うじゃん??あれよね、我らの理解が足りてないよね…うん…?

もしも、もしもの話だけどさ、私、この後、超能力が身に付いたら、真っ先に楽屋の衣装の全てを、ただの白いシャツと黒いパンツに変えておくから、みんな待っててくれよな!!

で、松ちゃんはせめて…と思ってたら…途中、ゴールドのベストに替えたのは、黒DCを映えさせるためだったと信じていますが…更に、マジシャンが着てそうなピンクとブルーのド派手なベストにお召し替えしてしまわれたので、とりあえず私、スプーン曲げから練習、頑張ります。みんな、応援してくれよな!!てじなーにゃ!!

以下はおまけ的な記憶の断片です。
・松本さんはGTメイン、テレキャスとSGはやっぱ驚きましたねー。ピンクmusicmanちゃんは意外と頻度が下がって、後半畳みかけ曲はコリーナVメイン。あとは黒DCかな。あれ?牛血見なかった気がする。YTさんは白V、黒V、Firebird。なお、実は武蔵野の森のほうがシンセ音は聴こえていたりして、前方の割にはバランスについてはちょっと無念な部分はあった。

・終演後のメモで、結局思い出せなかったんですが、「松本さんギター歪み系から入る曲→テンポアップするやつ」がHighwayXのどれかの曲にあった。…意味なし!

・確か序盤の方の曲で、2人センター♪みだらな音ー→松本さんギター鳴らす的なやりとり。(UNITEの「聞いたことのないフレーズ」と勘違いしてる可能性はあるとは思いつつ。たしか「みだら」だったんだよなぁ。)

・稲葉さんがスーツのジャケットをバッと手で開いたり閉じたりする、『たんたんにしたんタイム』があった。ジャケットがギラギラの状態でやってはいけない。(歌詞の内容に準じてやってた。肝心の歌詞覚えてないけれども。)

・松本さんソロ前に「Tak!」と指さして観客の目を仕向ける稲葉さん。同じように、清さんのソロで、我々上手側オーディエンスが近くに来ている松本さんにくぎ付けなところを「あっちあっち←」みたいにして指さして促してたおボス様。

・どこかの曲終わり、お着替えタイム。ジャケットを脱ぎながら走ってステージを降りていく稲葉さん。
一方、ギターをほぼノールックでスタッフさんに渡しながら、ジャケットを脱ぎつつ足早に降りていく松ちゃん。なんでかこれらの所作だけで絵になる絵になる。男の背中ってやつさ。

・比較的前半の段階でドリンクのおかわりをスタッフさんに耳打ちして所望する稲葉さん。そのくらい湿度も気温も高くって、MCでも「湿気が…」と仰っていた。そこをすぐに「熱いけど…皆さんの熱気が」と被せてくるのがさすが。あと、どこかで「もし前のようなライブができる日がやってきても、今のこの景色を一生忘れない」的なことを言っていたけれども、俺はあんたが身を削るようにそうやってステージ立ってる生き様、ぜってぇ忘れないかんな、と、密かに柵に捕まるように歩く姿を見て思った。その後、両足揃えて鬼ジャンプしてたり、ぐるぐる回ってたので、さっきの思いは撤回した。

・私の1週間すぎても鍋の野菜だけしか食べられなかった胃腸炎は無事に翌日治りました。治癒力!ストレスは敵!