オモウトコロ

B'zファンサイトの管理人でしたがパスワードを見事に忘れて更新できないのでなんでもココで。ついったは@wmyss_ssymw

B'z Presents Treasure Land2023 シアター/LIVE-GYM Pleasure'97 -FIREBALL-

宝島シアターでの鑑賞記録。あいかわらずメモ取ってないんで適当ですよー!

1回目:A3ブロック3列目ドセン
2回目:A2ブロック15列目
これがライブのチケットだったらどんなによかったことでしょう…超巨大モニターの前では首を常に斜めに上げ続ける修行場と化すのです。

さあそんなわけで首の保護VS観たい気持ち強い愛との闘いの間で知れたことをつらつらと書いておきます。

1回目は上映前に「SpecialMessage」放映。正直なところ、初めて巨大モニターを目の当たりにして「み、観づらい!」という感想と、このあとトイレ等大丈夫だろうかという余計な心配に頭を持って行かれて半分うわの空でした。

■FIREBALL制作の流れ
松本さんがサンディエゴに3ヶ月滞在(留学)中、向こうで流れるラジオを聴いて、ベーシックな編成で曲作らな!と発奮した話→稲「サンディエゴでそう言ってたのを覚えています」→松「来てくれたよね!サンディエゴ!」

■FIREBALLツアーの印象的だったこと
松本さんがこれまたよくお話される、オープニングのセットが両横に開いていく動きは「実はあれ手動なんだけど」という話。
それを受けてか、稲葉さんも同じセットについて「やっぱり"これ"じゃないですか」と、みずからの胸のジャケットを開くような仕草で、セットを再現する。スタッフさんによると、初のドームツアーで、しかも名古屋ドームは柿落としだったとのこと。

■オープニングの火の玉は2人の魂ということか
「そうです」的な適当な返しだったような

■Pleasureといえばどんな曲が思い浮かびますか
松本「TIME」
稲葉「Pleasureですかね。曲の方が先にあったはずですけれど。」

■Pleasure'91の「あいつ」は今後どうなるのか稲「…歌詞で確認してもらえれば(苦笑)」

■Pleasure2023 STARSの由来について
稲「3つ理由がありまして、1つは僕たちの楽曲、1つは聴いてくださるファンのみなさん、もう1つは35周年を迎えて次に目指す先のゴールをSTARSとしました」

また、最終回の本人登壇はインスタライブでご覧になった方も多いと思いますが、ざっくりこんな感じ。
ふたりともFIREBALLブルゾン姿。
「(会場で)色々食べたりしましたか」なんていうやりとりを客席に投げかけたあと、質問コーナーへ。

■FIREBALLツアーの話

稲「スタジアムとかだと毎回心配するんですけれど、ドームは『こんなにも天気の心配をしなくていいんだ』って(笑)」

稲「今、我々が着ているのはPleasure'97のスタッフ用のジャケットですね。これを当時スタッフのみなさんが着ていたんですけれども、このTreasureLandで復刻、という事で。
今、松本さんが着てますけれど…
松「自分も着てんじゃん!!!」
稲「…(笑)どうですか着心地は?」
松「最高ですよ!!是非みなさん1着、2着お求めいただきたい!」
松本さんの腕のあたりをすりすりする稲葉さん。差し出す松本さん。
稲「めちゃくちゃいいですね…」
松「いいんですよ!あったかいんだよ。肌触りもいいし。」
稲「元々野球のブルゾンなんですよね。
…まだお求めいだだけるようなので、ご興味がおありでしたら、頭の隅においていただいてですね、どうぞご検討ください…!」
と、なぜか通販番組スタイルになってしまったB'z。

■STARSの由来
(Special Messageと同じ)

■STARSツアーでの選曲
稲「今、新曲のレコーディングをしていますので…」
松「最近ずっと新曲作ってるからね」
稲「それらもやるかもしれませんね!楽しみにしていてください!」(会場大拍手)

稲「最終回ということで、写真撮ります!」と、おふたりが並んで記念撮影タイム。各々、アロハサインやメロイックサインをしたり、パターンをいくつか取る。稲葉さんが松本さんの肩に手を回すと場内からは歓声が。

稲「お時間になってしまったと言うことで…これが最終回、最後のPleasure'97の無修正!…無修正(笑)…FIREBALLですので楽しんでいってください!また夏に『STARS』でお会いしましょう!」と、手を振りハケていく。

オープニングは2つの火の玉がくるくるとステージのトラスの間を駆け巡るCG映像。すでにそのCGのクオリティに「1997年なー!」感が出ている。ギターメインのインストをバックに、火の玉がステージ中央のセットにぶち当たると、本物のセットが割れて、両開きになる。
「FIREBALL」。

非常に残念ながら低音域がモコモコボンボン状態で全く聞き分けができない、かつ高音のノイズが凄くて気を取られてしまった。加えてドーム特有の反響音もすごい(が、これもしかしたら幕張メッセ自体の反響音だったかもしれない。本人登壇の音声も回っていた。また、少なくともHidden Treasure収録の本曲は全くそんなことはなく、キレイなライン音源に聴こえる。)で、初手からすみませんが全く覚えていない。松本さんは例の火の玉レスポールのはずだし、稲葉さんは尻尾をつかんでいたりしたはずなのだが、唯一覚えていたのはアウトロのドラムの入り方だけ。

曲終わりですぐに稲葉さんは赤いモッフモフコートを脱ぎ捨ててレースのスケスケ黒いブラウス。松本さんは素肌ONベスト。
早速の高「裸」率。
LOVE PHANTOM」のイントロはこれまたCGによる無数の(やたら整列した)赤い薔薇の背景にアゲハ蝶が飛んでいるムービー。冒頭のセリフもテロップが出る。アウトロあたり、CGは蝶が何故か稲葉さんの顔に変わっていく謎仕様。稲葉さんはとかく足を広げて開閉を小刻みにしながら歌う。

東京ドーム!(「なんて素敵なドーム…」ってここだったっけ?)となかばシャウト状態で連呼、迫力満点で低音も効かせたロングシャウトをキメてから「B'zの…LIVE-GYMにようこそ!」

「WonderfulOpportunity」では左右の花道に出ながら明るく歌う。近年とは違い、サポートギターがなく、松本さんのギター1本しかない状況でもあるため、ソロが半分カッティングも入ってゴリゴリ感がすごい。

1,2,3,とカウントが入ると、稲葉さんがアコギを手にしている。EasyCome,EasyGo。
♪ナナナナーナーを全員でコーラス(松本さんの声もよく聞こえる)してから曲へ。アレンジはPleasure'91を想起させた。とかく、コーラスが分厚いので少しフォークソングっぽくもある。アウトロ、稲葉さんがギターのネックを上に上げて振り下ろす合図で締めようとするも、ベースの明石さんに「ノンノン」とジェスチャーで拒否される。「なんだよー」的な表情を浮かべつつ、松本さんと顔を見合わせてから互いにステージの奥と手前に向かって振り下ろしてシメ。

とにかくCGを使うんだ!最先端!!の心意気が強かったのか、デジタル要素の強い「BE THERE」ではやっぱり冒頭から謎CG満載。FIREBALLツアーのロゴ、LOOSEのジャケ写などを使用した街並みを、TAKとタンクに大きく書かれたバイクが走る。残念ながら令和の今から見ると果てしなくアレ。
ギターはピンクEVHmusicman。ギターソロ時、謎CGも抱えてた。メッセではこの曲もやっぱり明石さんのベースが全く埋もれて判別できなかったが、Hiddenを見直したかぎり、とてもメロディアス。悔やまれる。

「今日は東京ドーム…東京は…最後だぜッ!」と、近年と比べるとすこしオラついた口調でMCをする稲葉さん。
「Pleasure'97ということで、あんまりコンサートでやらない、みなさんがおそらく聴きたいと思ってくれているであろう曲、「えっ こんな曲聴いたことがない」、っていうような「昔のどのCDを聴いても入っていないよ」、という、そんな、いわゆるひとつの未発ッ表曲…なんかもやります。
メンバースタッフ一丸となって、火の玉のように頑張りますので、みなさん気を確かに持って最後までどうぞ…ヨロピク。
ぴ、ぴくー

特徴的なイントロのギターで客席が沸く「TONIGHT(IS THE NIGHT)」。
何故か稲葉さんはずっとほぼニヤケに近いような笑顔で歌う。近年の情感の込め方とは全く違うようにも見えて、まるで歌詞の中のひとときを楽しんでいるかのよう。面白い。マイクスタンドを使って体を斜めにし、細かに足を動かす様子なんかは、逆に近年の動きとダブって見える。
♪時が過ぎてもSHY…SHYーとシャウトを重ねて上げていく様子もしかり。

そのまま「SNOW」に行くのはもうダメだこれなんでこれまで公開しなかったんだのやつ。松本さんは目を伏せてボトルネック奏法。稲葉さんは「寒い暗い夜は嫌だ」と歌いながら、自身を抱き締めるように腕を交差して、上腕に指を食い込ませている。MCから白いふわっとした素材感のあるトップスに着替えていたのがここで活きる。

しんとしたムードから一点、八重歯が光る笑顔の松本さんがイントロを奏でて「TIME」。

もっくもくのスモークの中から現れたのは、黄緑色?のロングT(背中に龍が、胸のあたりに「志」がプリントされている)姿の稲葉さん。噂に聞いたティンパニソロ。
イアン・ギラン(DeepPurple)のコンガソロみたいなものか。しばらくすると明石さんが横に。
すると、ティンパニを叩きながら、メロディをつけて「なんやねん」と発する。
それを受けた明石さんが、ベースで即耳コピして同じメロディラインを弾く。
その後も「なんやっちゅーねん」「それがどないやっちゅーねん」「金髪の何がわるいねん」とやりとりを続けて、笑い合う。
このくだりを見て、イアン・ギランだと思ってたがまさかの横山ホットブラザーズ(ノコギリで「おまえはアホか」と奏でる昭和の演芸人)じゃん…と思ってしまった。

そんなどんどこどんどこ合戦を経て、明石さんがベースでイントロを奏でると、何故かバックトラックに原曲とは違ったエレクトロな同期音が流れてきて「Native Dance」。ティンパニのスティックを両手で後ろに投げ捨てて、稲葉さんはマイクを奪い取るかのように歌い出す。
♪あーいーあーいパートでは、ドラゴンボールのブルマみたいな女の子のCGが曲に合わせて踊る。片足を蹴り上げるようなエアロビクス的要素があるのは分かるが、何故か両手がふにゃふにゃとした特殊なフリ。合わせようとして阿波踊りみたいになる客席。CGよりも腰を入れて踊れる稲葉さん。ギターソロの入り方好き〜(唐突)。

個人的に聴くとこの年代にタイムスリップする感覚のある(ぬ〜べ〜見てたから)「ミエナイチカラ」。華やかと言うか多幸感があるというか。アウトロはシンプルに。

暗転してローズ(鍵盤)が置かれたステージにまたも稲葉さんが一人で現れる。ブルースハープのホルダーを首に装着しながらMC。
「どうも。」と、かなりフランクな入り方。「デビューしてから何百回もコンサートをやってきましたけれども、ステージに1人なのは初めて。横を見ても後ろを見てもひとりで寂しいですけれども…みなさんを独り占めできるってことで。」と、まさに客席のキャアキャアを独り占めにする。
何故か手には赤いハタキ。ローズの天板をハタキながらのMC。しまいには「寂しいし不安ですけど」と言ったり、ハープを吹いたりしながらも、ハタキを豪快に投げ捨てる。そう、ハタキはロックだ。
「ここ(東京ドーム)が何平米あるのかわかりませんけれども、ここを私の家、私の6畳の部屋に来たと思って…そんな気分で聴いてください。」
「風船」を、かわいらしくもどこか儚いローズの音と、ブルースハープで弾き語り。何故かブルースハープを吹く尖ったくちびるが印象に残った。原曲はローズではなくピアノなので、これも大変貴重。♪2人ではじめたことをみんなーの後は絶唱するように。これもHiddenで確認できるが、やっぱりカット割も音源も違う気がする。

稲葉ソロのあとは、ドーム客席後方のセンターステージが光って松本孝弘様のご登場。何故かSE的に「MARS」の冒頭と思しきものが流れたあと、イエローゴールドのmusicmanを弾き倒す。ぶっといゴリゴリのカッティングが、この時期のHR感を存分に醸し出す。Queen/BrightenRockのカッティングみたいだったと記憶している。
ひとしきり終えると、急に大変にロマンチックな「Romeo&Juliet」。のけぞり悶えるわたし。
驚くことにそのままタバコに火をつけ、上空に向かって煙をひと吹きしてから、「こんばんは、松本です。」 とMCへ。
「僕は普段はみんなとギターでコミュニケートしてるので、喋るのはイナバに任せてるんだけれど、『たまにはお前も喋れ』と…そういう事言うヤツがいるんですよ。」「昨日の夜も『何話そうかな』って考えて、『政治経済の話』とか『B'zの成り立ち』とか、『正しい盆栽の育て方』とか色々考えたんだけど、とっておきの『今日の天気』について話します」と、思考回路がショート寸前の人みたいなことを(きっと台本通りに)仰ったあとに、でっかく「カンペ」と書かれた手カンペを受け取って、天気予報を話し出す。「東京地方の今夜の天気予報は…」と話し出す。どうやら当日は雨が降っていた模様。…って言っておきながら、さらに続けて「話さない方がよかったかなぁ…?」。
「天気予報はアテにならないけれど、でもいつも僕たちB'zのLIVE-GYMは…バッチリだよなぁ?!」と、両手のひらを耳の横において、急なハイテンションで客席を煽り出す。
客席を煽ったあとはギターをmusic manシルエットハット(紫に色んな線が描かれているやーつ)に持ち換え、さらにハット(こっちは帽子の方)を被って「Nothin' but the blues」の原曲を。英詞で、サビの「She's gone」は変わらず。leave me alone/I'm standing alone 。アウトロ、「Nothing...Nothing...」とタメて。あたし、Knockin' 'T' Aroundツアーいつまでも待ってます!!!
しかしながら、このとき未発表だったこの曲のシンガロングを客席に要求するとはなかなかハードルが高いことをなさる。
ラストは弾き倒してから、ガタイのいいセキュリティの肩にちょんと乗って、お神輿状態で練り歩き。笑顔をふりまく。

ハケていく様子からカメラが切り替わって、ドームの通路を歩く松本さんの姿が映る。サポートメンバーによる、プログレ風味ともフュージョンとも言える演奏をバックに、エレベーターに乗ってグラサンをかけたTAKはそのまま東京無線(タクシー)に乗って後楽園の街へ。おお、昔の水道橋界隈が映っている。ジッポーでまたもタバコに火をつけて優雅な東京ドーム周辺周遊。時代を反映する貴重なムービーである。タクシーに灰皿が存在していたこと、後部座席から助手席に手をかけて「領収書よろしく」※テロップ処理 としていたことは、令和の現代では後部座席タブレットに阻まれてほぼできないはずだ。
ドーム名物・回転扉を開けてふたたび場内に戻ると、ステージの稲葉さんから「Mr.Tak Matsumoto!」と声がかかる。

待ってましたとばかりの爆発力のある「Real thing shakes」。バッキバキのピッチピチの稲葉さんは危うげもなく歌いまくる。

MC。急に「"おうたちゃん"のれんしゅうをしましょうか。」と、これまでとは何か違う、ゆったりとした雰囲気で言い出す稲葉氏。おお、こわい。だってここまで比較的早口だったじゃないですか…。しかも何故かカメラに対して首を90度傾けながら語る。

稲葉「D ・O ・M・ E、『DO ME』。…日本語に訳すと「シテシテ」。」

…この人は本当に…(絶句)。当然客席からは悲鳴が上がっている。(素晴らしいことにサラウンドで当時の客席の声がきちんと拾われていた)

ということで、SURVIVE収録のDO MEの原曲が、激シブセッションと膨らむバボットとともに始まる。
A、Bメロとスタジオ版とはほぼ異なる歌詞。(たまにゃ見返りを〜身勝手なプレゼントでもないようなアクション!など、同じところもあった)
サビは♪愛しい人よチラッとめくってさわらせて(のちの「ボクが君のいちばんのファンだから」)と、みずからのシャツを捲り上げながら歌う。
しかしなんだその…めくらなくてもあなたの場合はすでにハッキリと見えています!「くさびかたびら」かな?みたいなスケスケシースルーシャツなので!めくる前から丸見え!!
なお2番は「おいしいジュースをギュッと絞ってだしてみせて」というフレッシュさ。もちろん手で果実を絞るようなアクションつき。そうかーフルーツお好きなんですねぇぇ!

という、非常にアレな歌詞や、ハイヒールにガーターベルトを履いた女性の足をモチーフにしたバボットにお尻を擦り付けながら歌う稲葉さんに気を取られがちですが、アレンジに面食らいました。SURVIVE収録の同曲はアップテンポで派手なホーンアレンジが効いたものですが、こちらのアレンジの中心は泥臭いHR&ブルーズ色も入ってるよねという渋いもの。
サビのフレーズはすこし低音の成分入ってて語尾下がり、アウトロ後は「DoMeDoMe give it to me my baby...」の連呼とギターの掛け合い〜からの「シテ…シテ…」の連呼とギターの掛け合い〜そしてシャウト合戦へという、めちゃくちゃカッコいい構成。決してSURVIVE版を腐すわけではないんですけれども、何故このアレンジのままにしなかったのか…と拳を握る思い。すでに思い出そうとすると長年のあれでホーンが脳内で鳴っちゃうのでマジで早急に音源ください!だってあなた、I'll give it to youって言ってたじゃないですか!!

流れるように「Gimme your love」。
Callingの2nd beatで聴けるが、冒頭で「I'll give you anything you want」と叫んでいる理由が、これでようやく「DO MEの名残だったから」だとわかった。
また、Hidden Pleasureで映像も見られるけれども、どうもカット割が違ったように思える。松本さんの首に手を回してその後ギターに向かって歌う場面や、♪無理やり襲い掛かりそうーと歌いくねりながら服をめくり上げて腹を見せ横揺れしまくる稲葉さんのシーンなんかは顕著だったのでは。ところで、これも音源違ったんではないかと思っている。ラスト、松本稲葉明石の三人で頭を振りながら。

アウトロ、稲葉さんが当時のサポートドラマーであったデニー・フォンハイザーにマイクを向けて「Tokyo Dome!ready to Rock!Blowin'!」。

「ZERO」。イントロで両足を開いたまましゃがみこむヤンキーオラオラスタイルの稲葉さんが、舐めるように客席を見て汗を拭う。
一転、「ALL RIGHT!」と原曲で叫ぶタイミングからは立ち上がって2人ともクルクルと回転。とにかく運動量が多い。
最初はレスポゴールドトップを持っていた松本さん、気づいたら途中からmusicmanの黒に持ち換えていた。別日の編集だったのか、このあと特効で火花が出たからからは定かではない。客席を狙い撃ちするかのようなパフォーマンスの後、トラスに向けるとパァン!と特効。

勢いトップのまま「MOVE」。サビ終わりの♪MOVE ON MOVE ON NOWは何故か(なんとなく最初に間違えたからかなぁとは思うけれど)毎回、原曲ラストの歌い上げに近い状態で歌う。

アンコール、明点前にムービーが流れる。
楽屋前「B'z room」にカメラが入ると、2人をモチーフにした大きなイラスト(ガイコツギターと稲葉龍)が飾られている。カメラが横を向くと上半身裸のB'zの2人が…いや違った、1人だけ上半身裸に加えて、パンツに手をかけ半ケツをカメラに見せつけている稲葉さんが映ると悲鳴が聞こえてくる。
稲葉さん(B'zの半ケツは納めたが何故がパンツの前ボタンを閉めずにいる方)がなにやら松本さんに話しかけて、2人でそれぞれペットボトルの水を手に取ると、口に含む。「せーのーっせ!」と言うかのようにお互いに口を水で膨らませながら頷き合うと、カメラに向かって水を吹き出す。

ステージに2人が戻ると深いお辞儀。ムービーとの温度差…!
中央に置かれたグランドピアノに松本さんが座ると、客席からは「おおお…」というどよめきが。松本さんのピアノ伴奏による「Calling」の原曲。いわゆる後でくっつけたパートが丸ごとない、シンプルなバラードで構成されている。松本さんは途中からレスポゴールドトップ。アウトロはしっとりとした松本さんのギターで。

「Bad Communication」は、いわゆる000-18バージョンをエレクトリックでやりましたアレンジでスタート(アウトロも)。最高。これを観にきたんだ、といっても過言ではないような脂の乗り切ったパフォーマンス。暴力的なまでの、まるで殴り合いのようなアウトロ。マラカスをブンブンに振った後は豪速球で客席に投げ込む。ストラーーイク!!

MC。稲「イカしたメンバーを紹介します!キーボード増田隆宣!」にこやかに手を振り…とやると思ったら、何故か髪がものすごいもこもこ状態のスタイリングの増田さんは、そのままキーボードに頭から突っ伏す。横に立つ明石さんが髪の毛を掴んで起こす。
続いて普通に明石さんを(このころは「ベースギター」ではなく「ベース」とだけ呼んでいたのね)、そしてドラムのデニーを紹介する。

稲葉さんはお礼を述べたあと「(ドームが)バカみたいに広いんで、ちょっとそこらへんを…」とピンスポをドームの2階席に当てるように指をさす。照らされた客席は大喜び。
照らす場所を、ドームの壁に書いてある企業名でその後も次々と指示(光るナンバープレート!パワフルチャージgiants!安田火災!同じく安田火災!ニトムズ!共栄火災!小川…テント!シミズスポーツ!熱パ パリーグ!fighters!、東洋紡!など。)。まるでオールナイトニッポンの提供読みを彷彿とさせるような企業名連呼。なお、多分客席の赤いスタジャンの警備員はロゴからしてシミズスポーツだった(現シミズオクト)。
2階席をぐるっと紹介?し終えると、「スタンド!」と声をかけて歓声を煽る。「スタンドー!アリーナ!全員ー!…最高の景色です。
パワフルな野郎どもと…女性たちに、今夜は最高のPleasureをもらいました。どうもありがとう!」

ラストの「RUN」はHidden収録の通りですが、感慨深げな2人の表情が見られる。♪お前タバコふかしてるーでタバコを吸うフリをしたり、増田さんに絡みに行って一緒に歌う稲葉さん。
オツカレー!後には「東京ドーム!」と叫び客席を煽った後、「…サイコー。」と言い放ち、着ていたベースボールシャツを脱ぐ。
脱いだシャツを松本さんの顔に撫でつけたあと、鼻をかむような仕草をして、客席に投げ入れる。きっとなにかしらのエキスがたっぷり!!!!

最後にビジョンには2人の手書き文字が大写しになる。が、位置的なものもあってか、解像度が悪すぎて解読が難しかった。…っつたら当時の会報に書いてありました。
松本さんは「今夜ここに居てくれた皆に心から感謝しています。本当にありがとう‼︎ 松本孝弘
稲葉さんは「今日は雨の中集まってくれてどうもありがとう。DOMEの中は燃えていました。」署名は「イナバ化粧品店のムスコ」。

というわけで、そのつもりはなかったのに幕張メッセのシアターで2回観たFIREBALLツアー。満足、満足でした。
特徴としては松本さんが全編musicmanというかアンプも含めてpeaveyばっかり使ってる!ということが挙げられるかと。レスポールゴールドトップも出番はありましたが、ほぼ3色のmusicmanと、ゴールドカラーPeaveyばっかり!(明石さんのアンプもpeavey)。留学の影響もあったかと思いますが、こんなにも染まっていたとは。そしてやっぱり美しい御髪とやんちゃさのある八重歯に心奪われちゃう…。お美しい…。

増田さんの髪型がとってもボリューミーで、その様はシザーハンズを想起させる…って思ってたら、当時の会報におんなじ事が!稲葉さんもそう思っていた模様。やっぱり東京ドーム周遊タイムの弾き倒しっぷりが印象的。そういやエイリアンの頭とダースベーダーが置かれてましたね。

明石さんのベースとデニーのドラムについては冒頭に書いた通り、低音が潰れて堪能できなかったのが非常に非常に残念でした。
明石さんに至っては、そのメロディーラインがほぼ認識できずじまい。デニーのバスドラと思しき音と完全に混ざってしまいました。
これはメッセの音響の可能性も多分にあるとも思うんですが、DVDで確認できる曲を見た限りの推測としては、もともと低音がものすごく小さく、松本さんのギターが逆に大きい音で収録されていることから、バランスを取るために低音域を上げて大音響で流した事が原因なのかなぁとも思われました。
事実、松本さんのギターの音が出ていない場面でのベース音とバスドラの音はしっかり確認できた(わかりやすかったのはティンパニパート、ドーム周遊ムービーなど)のですよね。また、逆に松本さんのギターに関してはDVD上ではちょっと上がガビガビしているので、もしかしたら調整に苦悩されたのではないかなと勝手に思っております。なお、デニーに関しては垂直に近い形でセッティングされたシンバル群が気になりまくり。立たないと顔見えない状態だったと思うので、時折立ち上がってくれていたんでしょうね。心の中でテリーボジオかい!と突っ込んでおりました。(もしくはメイデンのニコマクブレインあたりの垂直み)。スプラッシュシンバルを華麗に刻んで叩く姿が印象的でした。派手さよりも真面目さを感じるプレイ。映画館ではきちんと聴こえていたんだろうか。

そして稲葉さんは、「これ以降の稲葉さん」しか知らない私(98年からツアー参加)にとっては、「同じ顔をした二重人格の方」とも思えるような場面が多うございました。近年の稲葉さんの表現力はもはや演劇人なのではないかと思うような、指の動きまで含めてそういった細やかな所作が多いようにお見受けしていますが、この頃はそれをどちらかというと、テンションのまま、エネルギッシュに放っていたんだなぁ、と。腰を落として両足を開き、体を揺らすようなアクションが随所に見られましたが、その体どういうつくり?。
また、少女漫画に出てきそうなビジュアルと、「どうも今晩は私がフェロモン日本代表です」とでも言うかのようなセクシャルな動きを毎曲ぶち込むあたりも、若さ溢れていたJAP THE RIPPERに、さらにヤンチャ要素を注いで混ぜたみたいで全然違って見えました。
歌声を届けるというよりは、どこか俺を見ろ!と言っているようにも。今とはまた全然違った、やっぱりこの時の若さと時代でしか見られない声と姿は魅力的でした。トークも少し早口でかなりフランクなのも若さだなぁ、と。
また、RIPPER観た後の感想とほぼ同じですけれども、初のドームでイヤモニではなく、花道沿いに死ぬほど置かれてたフットスピーカーを聴きながら走って歌ってたの、体験したことないから知らないけれど相当すごいんじゃないか。(松本さんセンターステージソロ時だけイヤモニと思しきものを付けてた)。

なお、ビジョンがデカ過ぎた&前列過ぎた副産物としては、稲葉さんがフットスピーカーに足をかけて歌うと、まるでその足に踏まれているかのような感覚になれるという…新しい癖(へき)が生まれそう。あとこんなにも他人のヘソを見つめ続けることは今後そうはないでしょうね。松本さんの場面ではほぼギターだったのでそれは助かりました。

今から25年以上前の映像ということもあって、全体的にツッコミどころが多いというか、「あっ!!1997ってこんなに『古い』のか!!」と気がつかされた感じ。そりゃCGも当時としては最先端だったんでしょうが、ウコウゴルーガ('93)的なバラエティのノリで見るのと、カッコよくあるはずの場で出てくる技術の限界にはどこかやっぱりおかしなところがあるし、客席のファッションもだいぶ今とは違ってみえて(うさみみとミッキーの手を振りかざしていた客は滅していますように)、自分の記憶よりも97年と言う年はこんなにも成熟してなかったのか…と唸りました。
ただ、「古い」ということはそれだけB'zのおふたりには「若さ」があるということで、それはもう殊更に「若さ」によるパワーがすんごかった。荒削りにも見えるような、どこか無茶にも感じられるような、咆哮しながら突っ走っているかのような力強さと、昇りつめていく渦中の華やかさ・煌びやかさとに塗れていたかと。何かの試合を見たかのようでもありました。楽器隊の編成が今とは違ってギター1本の侍だったりするのもかなり見え方が違う。

映像自体は巨大ビジョンがあだになっているような気もするんですが、かなり解像度が粗く見えました。これ、もちろん1997年の限界ってこともあるとは思うんですが、そもそもBUZZ!!のようなムービーカメラでは撮られていなかったということにも思われます。客席はもとより、ピントが合っていないのでは?くらいにメンバーの姿自体がぼやけている場面も多く、ハナから記録用くらいにしか考えてなかったのかもしれないですね。
なにより、音が正直いい状態ではなくって、後半にいくにつれて解消していったものもあるのですが、たしかにこれを商品化となると厳しいものがあるな、と。そういった意味では、メンバーの気持ちを察するには、今回のような形態で披露する陽の目をみただけでもよかったのかもしれません。ただ、ファンとしてはこのくらいの品質なら全然構わないんだぜ頼むから見せてという気持ちが当然ありますので、そこんところは言い続けておきたい。
当時のFC会報引っ張り出して読んだら、当時の松本さんがソフト化は基本的にないと明言してましたが、こちらは首と尻と腰とを気にせずにまた観たいのでどうかご検討のほど何卒よろしくお願いいたします!!!!