オモウトコロ

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有安さんの引退、稲葉さんのレディクレ

今年はなんて年なんだろう。

 

 

ももクロ有安杏果の引退報道がなされてから、この話はずっと下書きに入れているんですが、果たして自分がどう思っているかの整理がつかず今に至っています。

もう熱狂的に好きというほどではなくなっているはずなのに、今、あの子の映る映像を、写真を観るのがつらい。

あの時あんなに笑顔だったのに、嬉しそうにしていたのに、それでも、やはり日々の下地にある辛さや葛藤の方が勝っていたのではないか、苦しい日々だったのではないかと思ってしまう。

 

ももクロへの熱が下がった主な要因は、いわゆるピンチケ的(わーわー騒ぐだけ騒ぐ)なノリがファンのメインになってしまい、現場で腹立たしい思いをすることが多くなったからなんですが、同時にどこかでこの5人は「もう大丈夫」だろうと勝手に思っていたからでもある、と。

思えばここ2年ほど、フェスやイベントばかりで、単独公演は行かなくなっていました。

それなのに、報道からしばらくは、我が家唯一の色付きのペンライト、緑のペンラをぼーっと見つめる日々。

海外バンドの老齢ゆえのあれこれとか、脱退解散とかには慣れきっていたけれど、うら若き女の子の決断にはぐらぐら。

ロック畑の我々夫婦が初めてハマったアイドルは紛れもなくももクロで、毎週の突発的なイベントに勇んで行って、握手会に戸惑い、ペンライトとコールに驚いて、大いに楽しませてもらったからね。

 

その後(というか同日)にはメジャーデビューしていざこれから!と思っていたBRADIOのDr.、超特急と脱退報道が続いて、さらにベビメタバンド藤岡さんの急逝と、それぞれからパンチをみぞおちにくらったような気分でいたところを、トドメのように、小室さんが。

あれは本当に苦々しい、1週間だった。

2月に入っても、MR.BIGのパットが亡くなったりと、とても悲しい気持ちになることが多いです。

 

我々、B'zさん好きとしては、これまで、この30周年を目の前にして、到底「脱退」だとか、「解散」だとか、もっといえばご本人方のご健康について考えてきたことが極端に少なかったように思います。

 

1〜2年リリースがなかったり、ソロだったりが続くのもままある話で、その先にはまたB'zとしてのツアーがあって、アルバムが出て、という未来を描いてきたものです。

 

それ故に、昨年末のRADIO CRAZYでの稲葉さんの不調、公演中断というニュースに、我々は尋常じゃないレベルの驚きと戸惑いを感じたのだとも思います。

案じた結果はまさかの翌々日にきちんと復活という、さらに驚き&最高の結果ではありましたが、どこか、「そういうこと」もあり得るのだと今更思ってしまいました。

逆に、今までそう思わずにこられたの、すごいなぁ、と。

 

意地で言わないとか、そもそも伝える手段がないとか、運営側の判断とか諸々複合的要因があるとしても、メンバーがいつでも強靭な心と身体であると我々が信じ続けていられるようにしてきたというのは、とてつもない努力とゆるぎない仕事に対する覚悟の賜物で、我々はそれを甘受しまくってきたのだと思います。

 

過去、稲葉さんが実は喉の手術をしていたという事実ですら、大分時を経てからの告白だったものね。

心配を、させない。

 

それでも、あえて言うとしたら、私はお二人が調子悪かったり、例えトチったり、歌詞やフレーズを間違えたとしても、それはただの事実であって、「完璧でない、人間味のあるあなたがたも好きなんです」 ということなんだけれど、それはあくまで観る側の想いなんだろうな。

届ける側としては「完璧な稲葉さんと松本さん」でありたいと思うだろうし。

 

そんなわけで、いや、正確にはあらゆるバンドから悲しい知らせがあるたびに思い直してはいたものの、改めてやはり、今思うのです。

行けるライブは行った方がいい。

なるべく、万障お繰り合わせた方がいい。

そうできるよう、日々をこちらも頑張って過ごすしかないなぁと言うね。

 

あとはただ、推しの幸せが我々の幸せ、ということは間違いないので、辞めてしまった誰も彼も、幸せになることを祈るしかない。

そうであってほしい。

「辞められた」側、残されたメンバー達も、そうであってほしい。

そして楽しかった過去を、我が身から消して上書きをすることだけはしないでおきたい。

楽しかった日々は、間違いないんだから。

 

真面目な方向に振りすぎたので最後に訳のわからないことを言っておくと、「チョコレートケーキ なまめかしい フレグランス」(快楽の部屋)って一体どういうことをしたらチョコレートの香りを艶めかしく感じるのかを、誰か教えてほしい。でも言葉じゃとても言い足りないらしいから無理か。