オモウトコロ

B'zファンサイトの管理人でしたがパスワードを見事に忘れて更新できないのでなんでもココで。ついったは@wmyss_ssymw

J-WAVE SAPPORO BEER OTOAJITO INABA/SALAS公開収録(12.14)

エイティ・ワン・ポイント・スリー…ジェーイウェェーーーブ…
何を隠そう生粋のAMラジオリスナーに、
おしゃれFMレイディオ・J-WAVE様から公開収録の招待状が届いたのです。
81.3!
これからはFM81.3KHZだよ!!

ビール?普段あんまり飲まないけどこれからは飲むよね!
黒ラベルだけは!!

てなわけで、オンエアがこれからどれだけあるかわかんないですけど、とりあえず
書いてみた文章にオンエア後に手を入れて出すというスタイルでお送りします。
オンエア前の今、ドキドキ!(※もしかしたら全文要らなくなる可能性あるから)
>>結果、修正・加筆・色分け(色付きはオンエア外)しました。書き起こしは無理ご勘弁~

INABA/SALAS。

未知のコラボレーションライブのチケットはついぞ当たりませんでしたが、
代わりに(?)トークのみの公録イベントが当たるとは、レポ好きとしては大変な好機に当たったもんだと感謝しておる次第です。

ただし、言い訳になりますがこの日は諸事情により我が人生史上でも最大級に落ち込んだ日でありまして、正直、かの稲葉浩志を、スティービー・サラスを目にしていても
どこかテレビを見ているかのようで、現実味もなく上の空でした。
申し訳ないのですが、言葉尻はともかく内容にもいささか自信がありません。
(同じく行かれた方で訂正があればお教えいただけたら幸いです)
また話の順序はとくにメチャクチャかと思われます。す、すんません…

前置きが長くなりましたが、クリスマスイルミネーション輝く
恵比寿ガーデンプレイスでの濃ゆい1時間半を、
いつもながら私の脳内メモリ頼りにて恐縮ですがお伝えしまーす!
※とオンエア前に書きましたが、なるたけ書き起こしに近い形に修正しました。

300人中整理番号50番代となかなかの数字でしたが、とぼとぼと遅刻。
ほぼ入場が終わった状態でしたので超後ろに着座しました。
問題はひとつ、視力が悪すぎて見えない…度の強いメガネとコンタクト用意してたのに
忘れたよね…ハハハ…すんません、そんあなわけで表情のレポとか乏しいっす…
場内はLINE LIVEご覧になった方には伝わると思いますが、まさにこじんまりとしたホールで、木製の椅子が並ぶこざっぱりとした会場。
椅子にはJ-WAVE様、スポンサーのサッポロビール様からのありがたいお土産(黒ラベルとステッカー)が紙袋に入れられておいてありましたが、実は観る限り10数席前後の空席もありました。

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招待状は1人につき1枚でしたので = 皆ぼっち。
あまり会話もなく、BGMのジャニス・ジョップリンやドアーズを聴きながら静かに開演を待ちます。

影アナ後、サッポロ黒ラベルのCF(大人エレベーター)を挟んでMCのクリス・ペプラーさん登場。
(以下敬称略でお伝えします)
クリス「中途半端な401回…なぜ400回に稲葉さんを呼ばなかったんだという。
この番組はここ恵比寿ガーデンプレイスがおひざ元でもあるサッポロビールさんが提供なので、ビールを飲みながらトークします。
ちなみにこれまでで一番酔ったのは近田春夫さん。
OTOAJITOを聴いたことある人ー?…そこは嘘でも手を挙げて!(笑)」

というトークを挟んで、「日本語の話せないゲストとしては初めて」という触れ込みで稲葉サラス登場。
二人ともLINE LIVEと同じ格好(稲葉:赤シャツ、黒いパンツ。サラス:黒いシャツ&パンツ)
稲葉さんは両手を挙げて歓声に応える。
ぼっちの集団こと我々客席もこの時ばかりは皆はしゃいでました。
いやあそれにしても稲葉さんは「細い」の一言。
顔のラインとか角度が鋭すぎる…
 

稲葉さんは今回で番組2回目の登場。
クリス「スティービーはこの番組で初めての日本語のできないゲスト。
過去にはマーティ・フリードマンとか、パックンとか、セイン・カミュとか、ダンテカーヴァーなんかが来ましたけど、みんな話せてましたから」
サラス「アリガトゴマチタ」
クリス「『ありがとうございました』を噛むくらいですからこの男は…」

番組恒例まずは黒ラベルで乾杯!ということで、スティール製のビアグラスが出演陣に配られる。
(…なので中身の本当のところは不明という野暮なことを…書くよ…)
必ずおつまみ を持ってきてもらうのが通例とのことで、サラスのチョイス。
CHUBBY GROOVEをレコーディングしたナッシュビル、オースティン/テキサスで食べた南米のチップス。
「チュウイーズ」という稲葉さんが好きなメキシカン・レストラン・チェーン店のもの。稲葉さんはナッシュビルで食べたとか。
サラス「オースティンで食べなかった?」
稲葉「いや、僕はナッシュビルで食べたよ」
稲葉「これチューイーズの?」
サラス「違うけど似てるやつ(笑)」
稲葉さん曰く「パンチが効いてますね」。
サラスはトーク中ももりもり食べてる。
客席にも食べさせてコメント「味が強烈ですね」をもらう。

サラス「クリス、僕はコーシにこれからファンがたくさんチュウイーズのブリトーチップスをクリスマスプレゼントに贈っちゃうんじゃないかなって心配してるよ」


■きっかけ
稲葉「もともとをたどれば20年数年前のこと。 
最初は松本さんが知り合いで、(スティービーサラス)カラーコード時代のライブに
松本さんはたぶんステージ出たんと思うんですけど。
僕がLAに行ってから会うようになったかな、Eメールのやり取りとか、普通に友人として交流が始まって。
これまでお互いの作品に参加したことはあったけど、新しく作るのは初めて。
いつかタイミングが合えば面白いことをやろうと言ってたんですけど。
今回タイミングが合って、なんかできそうだよってことで始めたレコーディング
…なんですけど、僕が行けなくなったり。」

サラス「コーシがある時、「I'm So Sorry,行けなくなった…仕事が入って…
ところでハワイに来てくれない?」なんて言ったんだ。」
クリス「ハワイはレコーディングですよね?」
稲葉「レコーディングです」
稲葉「(サラスは)フットワークが軽いんですよ!
今日LAに居たと思ったら次はあっち、みたいな。」

  
サラス「お互いにないものを求めてたんだ。
金を稼ぎたい!ツアーしたい!といよりも、クリエイトしたかったんだ。
コーシのことを誰も知らない、僕も知られてない、そんな環境でやりたかった。
世界中を飛び回るような、まさに「アドベンチャー」。
アフリカ、カナダ、NZと世界中からミュージシャンを集めて作ったよ。」

トラベルでもジャーニーでもない、「アドベンチャー」と表したのが印象的。

■音楽始めた頃の話
サラス「若い頃はサンディエゴでサーフィンしてたんだ。
ギターを弾くようになってハイスクール出た後にロスに引っ越して、ラッキーなことにジョージ・クリントン(クリス補足:ジェームズ・ブラウンがファンクのゴッドファーザーなら、ジョージはファンクの教祖みたいな人)に逢ってレコーディングできたんだ。
数年後にはロッド・スチュワートと一緒にやって、マジソン・スクエア・ガーデンに立ったんだんだから、僕はとてもラッキーだった。」

稲葉さんはそんなサラスに共鳴したポイントとして

稲葉「ハードでFUNKYなロックという。まぁ簡単に言うとね。そういう感じで、グルーヴが自分の中にはもともと全然ないけど憧れる、ノリがねそのギターのちょっとしたフレーズとか、バッキングとか。そういうのが好きで聴いてたんですけど。
きっとだからその共鳴するというよりも、こういうグルーヴとかギターで歌うとどうなるのかな、っていう」

サラス「Early B'z もFUNKYだったよ!(唐突に)
最初だよ、君らと最初に逢った時頃のさ!タックも絶対FUNKYなの弾けるって!」

稲葉「プリンスはちょっと違うかもしれないけど、ディストーションがかかったギターで、リズムがファンキーだったりとか、その当時はリヴィング・カラー(※バンド名です)とかも聴いて、そういうもののバランスというかミックス感じに惹かれてたっていう。」

初期B'zはFUNK…(衝撃)考えたこともなかったなぁ。
そうか、リヴィング・カラーだったのか…
どのあたりのことだろう…RISKYあたりでしょうか。
この時の稲葉さんのリアクション、見忘れたので募集中です。


■最初に買ったお気に入りのアルバムは

サラス「ボウイの『ダイアモンドの犬』かな。大好きだよ。」
稲葉「僕も好きです…僕は一番聴いてたのは『ジギー・スターダスト』でしたけど」

他にも好きなアーティストに
イギー・ポップ(注 B'zインスタグラムで稲葉さんが顔に本を乗せてる写真の本の人)、ジェームス・ブラウンローリング・ストーンズ、ミックジャガースティーブン・タイラージャスティン・ティンバーレイクとぞくぞくと候補を挙げるサラス。
そうそうたる面々の間に「コーシ・イナバ」を2度ほど挟んで、笑いを誘う。

稲葉「2回はいいです(笑)」
 

クリス「稲葉さんは何がルーツ、どんな人になりたかったんですか?」
稲葉「一番最初になるとフィンガー5まで戻っちゃう(笑)。」
クリス「(レッド・)ツェッペリンとか?」
稲葉「ツェッペリンは勿論聞きましたけど、兄の影響で…おさがりじゃないですけど。あとはジェフベックとか…」
稲葉「影響どの程度受けたかはわからないですけど。
エアロスミスも聴いてましたけど。CLASHがサラスとの共通項のひとつかな」
サラス「コーシはロスの街を僕の車で走ってる時にCLASHが流れて「GO ON!」てなったんだ!僕よりもよく(CLASHを)知ってるよ!」

(注:THE CLASHはパンクバンドです。年代的にはありえるし、過去のインタビューでダムドも聞いてたなんて言ってるあたり、納得は納得なんですけど、パンク感あんまり普段ないので意外ですよね)
 

■他のアーティストの公演は観に行きますか という質問
稲葉「ありますよ。こないだもオースティンでフェスティバルを見ましたよ。
レディオヘッドがヘッドライナーでやってましたけど。」
クリス「海外でレコーディングなんかしてる時も見に行きますか?
スティービーも東京で何かいいバンドないかと聞いてくるんですよ。」
稲葉「ちょうどいいタイミングで誰かやっていれば見に行きますよ。
でも東京でも色んな人…」
クリス「東京はすごい街。ここであの人観られるの?という人までやってくる。
 アンケートで、上原ひろみさんを見たとか。」
稲葉「ブルーノートで。いや結構ぶっ飛びましたね。
ドラムがサイモン・フィリプスですよね!」
クリス「ブラック・サバスにもいましたもんね」
稲葉「ジューダス(プリースト)も!多才、才能があるんですよね。」  

クリスさんの「ミュージシャンの中には、他の人のコンサートを見ないようにしている人も沢山いる。稲葉さんは見るタイプということ?」という質問に

稲葉「こういう仕事なんで、そういう(仕事)目線で見てしまいますけど。
もし自分だったらとか考えてしまうんですけど。
それを超えて圧倒される人もいるわけで。
刺激は受けたいなと思う。
圧倒的なものをもらう、ってなかなかないじゃないですか。
そういうものに出会えた時には嬉しいし。」

レコーディング中でも他人の曲を聴くかという質問に

稲葉「聴いたりしますね。昔の曲でこういうビートだったとか、音色をなんだっけ?なんだっけ?って調べることもありますね。」

サラス「今はオースティン/テキサスに住んでいるんだけど、色んなものをよく見に行くよ。イギーポップはやっぱり最高だったな。
最近はロバート・プラントツェッペリンのVo.)とか観たね。
レディオヘッドも観たな。
フェスティバル(ロラパルーザ)に全日いたりするよ!」

と、まさかのフェス好きを告白!


■アルバムについて

クリス「スティービーは元々FUNK、ロックなイメージなんですが、今回のアルバムはダンスとか、ポップ、そういった要素があって幅のある曲だと思ったんですが」
サラス「ダンス、踊れる曲をやりたかった。
ポップな側面もある60's、70's、80'sの(クリス訳:オールドスクールな)古い曲にインスパイアされたところはあるね。」

クリス「どこかカーペンターズだとか、そういったものすら感じます。」

 

クリス「アルバムからはロックの歴史を感じたんですが。」
稲葉「それたぶん、音色とかのチョイスとか。彼がメインでやってましたけど。
シンセベースと、本当のベースと、キーボードとをこういうバランスで入れたいという話とか構想を語ってくる。
僕の自分の音楽体験でカバーしきれないものがいっぱいあって彼から出てくる。
そういうところの要素が最終段階で曲のバランスがとれて見えてくるというか、そこで初めて「あ、こういうことだったんだな」って僕が本来持ってないものだったりするので。
彼のロック・アーカイブがすごい膨大な量で、そこが一番やっぱり大きい部分だと思ってます。」

クリス「繊細でバカラックカーペンターズにつながるような、非常にポップな融合があって、稲葉さんの歌といいバランスをかもしてますね」

稲葉「それこそ昔のポップミュージックのロマンティックな部分とかもあるじゃないですか。そういうとこを持ってこようとしたかったので。」

話題はサラスの人生を変えたJBことジェームズ・ブラウンの話へ。

サラス「ジェームズ・ブラウンは本当に好きだよ。幼い頃から聴いてたからね。
『SEX MACHINE』は本当に素晴らしい曲だよ。SEXも好きだけどね!」
クリス「…これはもう訳さなくてもわかるかな!」と観客に向けて言うクリスさん。
場内も爆笑。

 
サラス「若いころ、自分のサウンドを確立したいと思っていたころ、「Tell your story walkin'」「The Hader They Come」(※サラスの代表曲、尚、クソカッコイイ)は正に、ジェームズ・ブラウンの『SEX MACHINE』(※ゲロッパ!のやつ)のベースライン(JBではブーティー・コリンズがプレイしていた)にジミ・ヘンドリックスみたいなギターをかぶせるようにして、ロックソングにしたんだ。それが自分のサウンドのはじまりかな。」
稲葉「(関心するかのように)そういう着眼点、本当にすごい。」
クリス「これは大分貴重な話ですね!」

サラス「昔ロンドンにいたんだけど、87、8年頃かな、とあるバー(ワグとかそんな名前)があって、そこは朝までジェームズ・ブラウンをかけてるところだったんだ。
そこで、ものすごく綺麗な女性がもうひたすら踊ってたんだ。
(髪を振り乱して踊るそぶり)

うわ、僕の曲でも、こんな綺麗な人に踊ってもらいたい!なんて思って。
そうやって続けてたんだ。
フジロックでそういう景色を見られて最高だったよ。」

と話終えた後で、クリスさんが日本語に訳して会場に伝えるも、何故かフジロックのくだりを丸ごとカット。

稲葉「そこ略す?!」

とまさかの方面からツッコミが。
フジロックのくだりを追加で訳すクリスさん。

クリス「B'zはデビューは…」
稲葉「B'zは88年ですから。」
サラス「元々、タックと雑誌の取材で出会って、彼はすごくカラーコードを気に入ってくれてたんだ。
そして、驚くことにその時同じスタジオで同じプロデューサーと仕事してたことが分かったんだよね。」
というエピソードも。
カラーコードが出た後ということは、90年代初頭かと思われます。
やっぱりRISKY辺りなのかしら。

■アルバムタイトルについて
サラス「元々は冗談だったんだよ、(稲葉:オースティンで食事した時だよね?)
食事してた時に言ってたんだ。
誰かがこのグルーヴ、ファット(FAT、太い)だな、これはファットな音だ!とか言ってたから、僕がCHUBBYだって言い出したんだ。

ほら、「あの子CHUBBYだ」なんて言うじゃん。ビートがCHUBBY、グルーヴがCHUBBY、おーCHUBBY PLUSしようとか!」

(クリスさん訳:CHUBBYは『小ぶとり』という意味ですが、日本語における「ヤバイ」みたいに、本来は悪い意味だけど逆に「最高」という意味みたいな、「bad」とかそういう感じ)

クリス「スティービーとは長いこと付き合ってるんですけど…
あの、ここからはやんわり訳してくださいね!(と通訳に振るクリスさん)
スティービーは昔はすごい細かったんですよ。腹も割れてる系で。
そらぁまぁかっこいい感じだったんですけど、この間あった時なかなかちょっと…ぽっちゃり…だから、本当は…僕は…

…CHUBBYはスティービーの事なのかと思ったりしてしまったんですけど…

サラス「ハハ!IT'S TRUE!
サラス「やせてたんだけどね…ごめんね…
僕は髪もグレイになっていってるってのにコーシは本当にハンサムだ!」( スキニーだ!とも言ってた気がします。)

クリス「スマートですよね!」
稲葉「スマートなんてことないですけどね」(さらり)
クリス「デビュー当時のジーパン履けるんじゃないですか?」
稲葉「イヤどうですかね…イヤイヤ…」

クリス「私もまあ人のこと言えないんですけどね(笑)一時期は絞ってたんです。
サラス「な、クリス!」
クリス「スティービーとは長年の友達で、東京に来るたび連絡をくれるんですけど、飛行機の出発前とかに電話が来るんですよ。
『おい、首の後ろを冷やすとダイエットに良いって言ってたよな?!』とか、そんなこともありました。」
サラス「ああ、アイスパックの話だね」
(アイスパックがダイエットに…?書いてて自信ないっす)
ただ、うん、なんだその…確実に言えるのは…
今その目の前のチップスをあんまりそんなに食べないほうが…うん…

サラス「コーシ・イナバのファンはみんな痩せているよね!
きっとこうやって(手を上下に)ライブ中に飛んだりしてるからだね。」
 

■レコーディングについて、「どうでしたか」と聞かれ

稲葉「(サラスが)根気強いのには驚きましたね、諦めが悪い、というか。
もう絶対、途中で終わらないというか。
でも次の日に延ばすことは嫌がる。
その日に消化できないんですけど、とにかく行ききりましたよね。
基本的には彼はプロデューサーというカラーが強かったかな、全体的なものを俯瞰でみてましたね。
ミュージシャンのPICKもそうだし、スケジュールもそうだし、工程みたいなことも考えてましたね、旅の。
ツアコンみたいで、「誰々はこの日しかダメだから、俺たちがこの日に行って、途中でここに寄れるからここによってとか…」
サラス「レコード会社は多分めっちゃ心配してたんじゃないかな」
クリス「新しい側面を感じましたか。」
稲葉「そうですね。こんな卓越したプロデュース能力あるのか!と。マメでしたね。」
サラス「ギターは最後の最後(の録音)だったね。」
稲葉「なかなか弾かないな。いつ録るんだろうっていうくらい。リズム隊を優先してた。
スネアの位置とか、ベースドラムの位置とか、それとベースの兼ね合いも、そこをずーっと、まだいつまでやるのかな?ってくらい

(と言いながら、ドラムのチューニングをする素振り)
一音一音決めてくる。」

バスドラじゃなくてベースドラム っていう辺り英語みあるーとか思いました…


クリス「スティービーは『アメリカンアイドル』(アダム・ランバートらを輩出したオーディション番組)の出場者のプロデュースとかもしているんですもんね」
稲葉「それはそれで特殊な仕事ですもんね。大ヒットテレビ番組の音楽ディレクターみたいな。大変だって言ってましたよ。やっぱテレビっていうのは。」

 
今回のアルバムでのプロデューサーっぷりは
稲葉「ここをこれとチェンジしてとか、ここにこれを足して、とかそういうアイデアを持ってくる。」
という、アレンジャー的なこともしてたようです。


■ボーカル録りについて

稲葉「変な話、自分の我を通さない、「こうしてくれ」と言われたことは、「はい、やってみます」とやるようにしました。」
クリス「あれ?とかありました?」
稲葉「結構ありました。
歌入れしてるときにここ(と、自分の真横に人が立つ手振り)に立ってるときありましたからね!なんでここに立ってるの!?って。
で、歌ってるじゃないですか。「NO NO NO NO NO…」とか言ってくる。
いや歌ってるから!今!

この時も、身振り手振りで話す稲葉さん。サラスの肩を叩きながら表現。

稲葉「いや大変でしたね!」

曲によっては出来上がりも自信がなかったけれども、曰く「みえすいた励まし」を受けながら歌ったとのこと。


稲葉「すごいのが、歌詞が日本語じゃないですか。
(サラスには)意味はわからないのに聴いてるわけですよ。
サウンドとしての響きが気に入らなかったりすると変えてほしいというようなことを。
意味は関係なくて。
それってちょっとおかしいじゃないですか。
サウンドとしての響きがクールじゃないな、というふうに感じたときに言ってくるんですよ。」
クリス「え、意味もわからないのに」
稲葉「でも英語わからないのに洋楽聴いてかっこいいと思うじゃないですか。かっこいい・かっこ悪いって。それと同じで日本語の響きををかっこいいと思うときもあれば「ん?」て思うときもあって。意味は分からないけど「もう1音節減らしたい」とか「増やしたい」っていうふうに言ってくる。

稲葉「たとえば『たぶん』という言葉だとしたら、あと1音足してほしいて言われたら…

たぶん!「ね!」って言って…(会場笑い)
(会場を見やって)分かりやすく言うとですよ!」

クリス「それってグローバルですよね。ロックって響きもあるから。」
稲葉「それは面白いと思いましたよ」

稲葉「「この言葉(歌詞)には俺が選んだ大事な意味があってね…」とかいうところはあるわけです…「そらわかるけども、でももうちょっとこんな感じ」って身振り手振りで伝えてくるんです。
その情熱に負けるわけで。」


サラス「コーシはすごい。決して断らない。
スタジオに入ってきた時点でワオワオワオ!となるくらい歌うことができるのに、更にベターにしてくれる。
『俺はそういうのはちょっと…』みたいなことにならない。
日本語はわからないけど、とにかく聞こえてくる日本語のグルーヴを大事にしたかった。
センシティブ(感受性の強い、の意)なコーシだから、すぐに受け入れてベターなものを作ってくれたんだ。ボーカルの録り方もいつもと違ってたと思うよ。」

サラス「デビッド・ボウイロバート・プラントのプロデュースをした男にアルバムミックスしてもらったんだよ。」

■豚
サラス「スタジオに野生の豚がいて、デカくてすんごい怖かったんだ。コーシは近づいて襲われたんだよ!」
稲葉「襲われたってほどじゃないけど、可愛がろうかなって手をのばしたら突進してきたんです。めちゃデカいんです!」

「このくらいの大きさ!」

と両手でサイズ感を表す稲葉さん(のラジオ慣れしてない感最高です。

稲葉「放し飼いにしてあるんですよ。スタジオの周りに、豚が。
お腹が下(地面)につきそうでしたね。」
稲葉「ベンチにおしりをあてながら掻くんですけど、ベンチがぐあーって持ちあがるんです!「ドリー」っていうんですけど、名前。」
クリス「全然「ドリー」じゃない!!」
その間も終始「 豚は嫌い!スケアリー!(怖っ!)」と繰り返すサラス。

稲葉「SAYONARA RIVERのMVにもドリー写ってるよね?(と会場に確認)
今回は700時間くらいフッテージを撮ってて、ずっと回してたんです。
MVは本当に一部です。」

な、700時間…公式様…我らのねがいは…わかりまっしゃろ…?

■「アットホーム、手作りというか、そういった雰囲気を感じる」という流れで
稲葉「ハウススタジオばかりでしたね。
みなさん「スタジオ」っていうとコンソール(調整卓)があって、ガラス張りのブースがあって って思うでしょうけど、本当に各々の家の離れとかのハウススタジオで、コンパクトなコンソールとか小さな機材とか古いものとかで録ってました。
ドリーがいたとこなんてホント、山の中の小屋でしたよ。○○さん家みたいなとことかも。」
クリス「小屋!なんか、そういうお宅訪問番組みたいな…」
稲葉「もう、本当「ピンポーン」って(呼び鈴鳴らす仕草)。
バックパック背負って回って…こういうのは初めてでしたね、ええ。」
クリス「その家の…晩御飯なんかは…?」
稲葉「晩御飯は食べなかったですけど、ランチはそこのお家の庭で…奥さんと…子供もいて、みたいな。」

サラス「レコーディング中ビデオをずっーと回していたんだけど、パン(カメラを振る動作)したら、いや、撮らないでって…普通の家だから台所が写っちゃうんだよね。」
クリス「みんなの台所を見たっていう感じですね」


■ライブについて
クリス「東京はZepp3デイズ…稲葉さんにしたら、小箱ですよね。」
稲葉「まぁクラブ系の会場ですよね。今回はスタンディングが曲に一番似合ってると。」
クリス「普段はB'zといえばもうドームとかですけど」
稲葉「ドームとかは、大きなビジョンで映されるので変な顔できないな、って。」
クリス「ビッグビジョンに…」

心配するとこ、そこ?!

稲葉「近ければ近いで、ミュージシャンが良く言うように、誤魔化せないですけど。」
稲葉「お客さんも踊ったり、汗をかいて自由に見て欲しいです」
クリス「モッシングしたり踊ったり、痩せられますね!」

クリス「ライブ、どうなりますかね」
稲葉「どうなるでしょうね(苦笑)
(本番まで)余り時間がないんですよ。曲も初めてやるし。
ライブの期間(ライブとライブの間)も詰まってますし。」
クリス「バンドのメンバーはレコーディングのメンバーなので、全員参加?」
稲葉「レコーディングのメンバーです。Mattはずっと一緒だし。
最初ベースだけ決まらなかったんですけど。Ampとは最初のレコーディングで逢えなかったのでスチュワートとは彼ともFaceTimeで話はしましたけど。」
クリス「Ampは先週来て(来日)ましたよね」
稲葉「そう、そこで会えました」
稲葉「バンドはレコーディングとメンバーが同じなのでそこは安心してます。」
クリス「サラスはライブ期間中はずっと日本にいるんですよね?」
稲葉「当然でしょう! (笑)」
クリス「みなさんもぜひご参加ください」

…(行けるもんなら行きたかった…よね…)…

 

そんなわけでまさかの1時間半に及ぶ公開録音でした。
確かに収録は長めに録って切るものですけど、ゲストの性質上(笑)正直30分~45分が関の山だと思ってましたので、大変ありがたかったです。
初出のエピソードも多く、そして二人とも非常にフランクに話していたのではないかと思います。
前述のとおり、みんなぼっちの大人ばかりで会場はおとなしい雰囲気でしたので、ぼんやりとテレビを見ているかのようだなと思いながらの観覧でした。
ちなみにアルバムタイトルを「CHUBBY GROOVE!」と会場に言わせてるくだりですが、当然ぼっちの大人たちが速反応するような雰囲気ではなかったため、実際は2回言わされてます。

個人的にはやっぱりダンスやりたかったんだ!という確認と、果たしてサラスは日本語のグルーヴをどう捉えていたのかという部分が聴きたかった(実際に応募の際のフォームに入力した)ので、かなり満足しています。
加えて、
「豚に追いかけられる稲葉浩志」、
「我を通さないぞと決意する稲葉浩志」、
「この間際にライブどうなっちゃうんだろうと素直に答える稲葉浩志
という人間味あふれる受け答えが本当に最高に魅力的な人だなと改めて思いました。

また、初期B'zがリヴィング・カラーを意識してたという事実も初めて聞いた気がしてます。アツイ!!そこらへん意識して初期聴きなおすのもオツですな。
ライブ、多分絶対面白いしCHUBBYだろうなと思います。
うん、確認は…できないんだけどね…(遠い目)

言い訳の通り、あまりレポとしては成立していない(各人の様子を描き切れてない)あたり、長ったらしいだけで恐縮ですが、ご覧いただきありがとうございました。

  
【忘れたけどなんか言ってたワード】
・クイーン・オブ・ザ・ストーンエイジ(フェスで見た人じゃないか疑惑)
・フーファイターズ(なんかドラムの話してたはず…)
・サラス「CLASHみたいなドラムを叩いて、チャント(民族楽器を演奏)が入って…。そうやってグルーヴを産んだんだ。」
・サラス「おいめっちゃクレイジーだな!」