オモウトコロ

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Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage-@日本武道館 【5.7】レポっつーか感想っつーか

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武道館でアッチョンブリケ

よく晴れて汗ばむくらいの陽気でした。

今回は配信もあることですし、レポっつーより感想でございやす。

 

タイトルこそ「The Voyage」ですが、アルバムツアーというより
松本孝弘 音楽人生集大成披露公演」のほうがしっくりくるかもしれない内容でしたね。
いや、もはや「松本孝弘の音楽人生」を航海に見立てて披露していくからこその「The Voyage」だったのでは。
  
ギターインスト中心の開演前のBGM( スピニングトゥーホールド/クリエイション くらいしかはっきりわからんかった。TMスティーブンスかスティービーサラスあたりもあった気がするがどっちだか忘れた。)を定刻15分前の影アナ後にばっさり切って、そこから


「ざっぱあああああん…」「ざっぱあああん…」 


打ち寄せる波の音+暗転してゆらめく水面のような照明 でしっかりと我々を航海へいざなう準備までして連れて行かれました。
しかし、がっつり10分押しで開演したので、都合25分ほど暗い場所で波の音を聞かされると人間、目を閉じるよね…グゥ…zzz。

…「武道館で寝る」というある種の激レア空間+船旅感満載になったところで「ボーッ」「ボーッ」と汽笛の音。
大音量の船旅開始の合図。

「DreamDrive」の轟音のイントロからスタート。
  
今回、松本さんは当然センター、キャプテン松本を先頭に三角形を描くようにサポートメンバーを配置。
よくある配置なものの、陣形がはからずも船の先端をイメージさせるよう。
LOUDNESSのベーシスト・山下さんがいつもと逆位置(上手)なのも新鮮。
  
B'zに比べると全体的に機材はシンプル、松本さんはいつものアンプも8発のみ。
ギターもまさかのフライングVがメインで、他にはExplorer、Firebird、LesPaul、SG。
マイクスタンドには赤いスライドバーが。
「これは視力検査なのかな?」というくらい小さな文字でしたが、白く「玲」の刻印もありました。


観た感じ、イヤモニではなく転がし(フットモニター :足元の黒いやつ)で音を返してた様子。しかも珍しくシールド(線)繋いでたっぽいので、センターから動くことはほぼなかったです。
  
初見のDr.Jasonさん、シンプルなセッティング&叩き方で、重みのあるヒッティングですが、なにせタムの音が魅力的。あととにかくタイム感がすばらしい。
山下まー様はアクション控えめながらいつも通り雷のごとき重低音。
小野塚さんはもう期待通りその通り。

個人的にMVPは大賀さん。

多分この人いなかったらまったく別の形態のショウになっていたのではないでしょうか。
アコギのニュアンスもハモリも押して引いてが絶妙。
残念ながら位置的にほとんど手元やギターは見えなかったのですが、八面六臂の大活躍だったのではないかと。

  

序盤こそバンドは乗り切れていなかったようでしたが、「Welcome To The Vermillion Palace!」とナレーションが入った「Vermillion Palace」の小気味良いキメキメな展開あたりから徐々に順調に航海。
Ups and Downs」なんかは特にガチっとハマってて、「船 爆速!」状態。

やんややんやの大歓声。
本編終了後にMCを挟んでそのままの勢いで進んだ「RED SUN」「SACRED FIELD」「GO FURTHER」「#1090」とブチ上げるだけブチ上げて終演となりました。

  

アリーナクラスでのインスト公演という、なかなか類をみない舞台をどんな風に演出するのかなと思っていたのですが、ステージ後方の巨大な円形のビジョンがすべてのかなめ。
アルバムジャケットの方位磁針や帆船などの映像が投影され、「恋歌」「華」では、ふすまを模した「和風」な映像…

はともかく、いきなり北斗の拳のアニメ画が どどーんと大写しになったために、会場を笑いが包みかけた「アニメタイアップパート」


原哲夫北斗の拳)to 手塚(ブラック・ジャック)to 円谷(ウルトラマン

 

という実に豪華な共演。
まさか武道館の大きなビジョンで、ピノコの顔を見る日がくるとは思わなかった。
あっちょんぶりけ!

ウルトラマンではビジョンを丸ごとカラータイマー化したり、初代OPみたいに怪獣をシルエットにしたり。
続く「THE WINGS」でもタイアップだった特攻隊映画の映像。
Ups and Downs」はこれまたタイアップの国芳・国貞展の画がこれまたテンポよくコラージュされてて盛り上がりにさらに花を添える形になっていたかと。
簡単に言うと「すんげーかっこよかった」。
あと私、国芳好きだから単純にうれちい。

  

そして一番このビジョンが生きたのはやはり松本孝弘 音楽人生集大成披露」映像。(「TheVoyage」)
B'zデビューからの松本さんの音楽人生を年代順に映していくという実に感動的なものでした。
だからその手を離して(※全体的に白いやつ)」
「レディナビ (※クリーム色のズボンのやつ)」
「'88~love story~ (※車と滑走路のやつ)」
「BIG (※隣の人が気になるやつ)」等のPVを挟みつつ、
どんどん売れて会場が大きくなっていくライブシーン
(JAP THE RIPPERのギター爆破は「来るぞ来るぞ」とか思いながら見ちゃったし、9thとBrotherhood死ぬほどかっこいいし、豪雨juice千葉マリンはいまだドキドキする)、ギブソンとのシグネチャモデルエンドース、都響TMGなどのソロワークスを経て、B'zでのROCKの殿堂受賞式
…そしてラリーさんとのグラミー受賞

と実にグッとくる我らがボス・ギタリスト松本孝弘の栄光の軌跡。

グッときた。

ただ、グッと来すぎて肝心の目の前にいる本人やバンドを見逃すという実に歯がゆい部分でもありました。

開演前に、大阪公演見ていたB友さんからの「あんまり中央ビジョンに気を取られないように」というアドバイスの意味がわかりましたよ…

あと、この映像の一番最初が「だからその手を離して」PVの「千葉の九十九里浜で両手を広げて風を受けるB'z」の画はパンチありすぎて盛大に吹きました。
同様に「Wanna Go Home」でも'92-93あたりのデカめのゴツイグラサンTAKのお姿。

いやこうして古い映像ぶち込んでくれて本当ありがたい。

あの頃の俺があるから今がある、と言いたかったのかな。

  

「Drifting」では曲前で一旦松本さんだけハケて、紗幕(薄い幕)が引かれ、小野塚さんがつなぐ という場面が。
さてなんだろうと思ったら、ドラムキットの後ろに松本さんが現れ、ビジョンと紗幕に投影してその中央で弾くなんて演出もありました。
正面から観たらどうだったのかはわかりませんが、紗幕の映像が松本さんを囲むようなものだったので、私の位置からは「タイムトラベラー松本」みたいに見えました。
あと、ビジョンの映像が山手線とかだったので一瞬現実に引き戻されたのは無情というかなんというか…
(おそらく「日常」ってテーマと思われる映像群だったから正解なんだろうけども)。


それにしても中盤の「99」「Wanna Go Home」という2大「待ってました」曲、会場沸きましたね~。
近年のソロでもそういや機会なかったもんね。

個人的には「under the sun」の急なレイドバック・レゲエ感が体感できて面白かったです。

あとはやっぱり「ups and downs」のハマり具合がすんばらしくて爆上がりしたなぁ。この時だったかの大賀さんがめちゃくちゃ低い姿勢で弾いたり、ボスと見合ったりですんごい楽しそうだったのも印象深い。

オーラス3曲についてはもうボーナスステージだよね。
何やってもコインが空からチャリンチャリン降ってくる!イヤッホゥ! みたいな感覚値。すんごいのよもう、盛り上がるもりあがーる。

   

松本さん、後半何かの曲で初手から音が出ない事変とか(スイッチ上げるの忘れたみたい)、果たしてチョーキングなのかビブラートなのかミスなのか怪しい領域な部分もあり、総じて珍しくだいぶ緊張されてたように見て取れました。

  

私の席は今回、アリーナ2列目という「おーい印刷ミスじゃねぇの?あはは…ガクブル…」なミラクルだったんですが、S席ゆえ、めちゃんこ端っこだったので、実はあんまりメンバーやビジョンで何が起きてたかは把握しづらかったんです。

先述の通り、松本さんが動いてくる事もなく、1度だけこちら側をじっと見た瞬間があった というくらい。

過去のブルーノート公演では会場見回したりニコニコしながら遠くを見やるような場面も多かっただけに、すんごい意外でした。

なんかボスがそんなに緊張してる様子って、これまであんまり感じてきたことなかっただけに、それだけ入れ込んでたのかなと思ったり。

そらそうよね、インストで武道館公演成立させるアーティストなんて、なかなかいないよね。

なので追加100公演お願いしまーす!

いやこれ本当に1公演しか見られなかったのは結構痛いっす…

まだやってない名曲多いし、さぁ!さぁ!さぁ!(ねがいから脅迫へ)

 

あとはまぁ、もう難しいとは思うんですが、ストラトとかmusicmanの音色でも聴いてみたいっすね。

あとこれは超欲を言えばなんスけど、あのメンツなんでもっとロック色の強いナンバー中心のセトリとか、逆に1人きりでやるセトリとかも将来見たい。

今回のメンツでさらにパーカッション入れるとかね。夢は膨らむよね。

    

そうそうenigma」「Hopes」などの歌詞がちろっとある曲は眉根を寄せながら口ずさんで弾いておられましたが、違うんだ松本さん…

いやいいんですよ、これはこれで最高っした、最高なんスけど…
…私が見たいのはバリバリ歌う姿なんだ… 

変身だ 俺だってオリジナルなんだ…

いてもうたるで…

と、「KNOCKIN' ”T" AROUND」好きとしてはその願いが叶わなかったのでとても無念なんですけれども、とはいえこうした「過去のソロ作品をアリーナクラスの会場で魅せる」というソロのやり方があるんだ ということがこれでわかりましたので、いつかあると…思いたい…。

いい声だと思うんだけどなー♪(´ε` )

  

あとマジで最近のカメラ班の方、ナイスすぎですあざーす!

  

そうそう、終演後、車に乗っけてもらいハードロックカフェ六本木に飛んでいきましたが、思ってたほどの"ボスみ”はありませんでした。

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パネルがあったのと、ひたすら過去ソロ作の映像流すっつーやつね。

まさかの初代シグネチャモデルとかのメモラビリア全部なくなってたし。

カクテルくらいはあんのかなーとか思ってたんですけども。

とはいえ終演後に流れるTMGなんかを肴にB友さんに逢えたり、お喋りしたりの時間はまた格別でした。

 

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あたい、TMG2もあきらめずに待ってるよー!

 

余談: グッズのピックセットはもう1セット欲しいなぁ。バラ売りしてくんろ!

湯のみも可愛くてホクホク。チャリティー付箋は行った時点で売り切れてた。

ガチャはありがたいことにいただきものです。

 

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余談その2:ランチョンマットのラクダを率いてる人、かわいい。

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