オモウトコロ

B'zファンサイトの管理人でしたがパスワードを見事に忘れて更新できないのでなんでもココで。ついったは@wmyss_ssymw

B’z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988-2018 後期オーディオガイド ネタバレ (後編)

後半でぃーす!

前編はこちら↓

nihaichi.hatenablog.com

 

 

【 衣装エリア/2003年 BIG MACHINEツアー 】

 

稲「これは…一番に思い出すのはモトクロスバイクですね。」

松「ステージ上のガソリンのにおいがすごくってね…あれさぁ、僕、歌いづらいんじゃないかって思ってたんだけど。」

稲「排気ガスがすごくって…」

松「むせちゃうよね」

稲「『あれ?このガソリンの匂いはもしかして…ツースト(2ストロークエンジン)かな?』って(笑)」

松「(すかさず)バイクの話ですね(笑)」

稲「流石にあまりに空気が悪くて、ファン(扇風機)を付けてもらって…すんません!客席に向けてました…

松「えええ!」

稲「(ちょっと焦ったように)客席方向に『ふぁ~っ』て!(笑)散らしてもらうように!」

松「今知りました!!

僕もギター弾きながらむせてたもん…」

稲「あれ、(バイクは)何人くらい飛んでたんでしょうね…」

松「お客さんも口を開けて上を見ててこっち見てないって感じでしたね。」

稲「度肝を抜くような演出でしたね。

あとは、僕たちの形をした巨像が崩れるっていう大掛かりなセットもありましたね。」

松「2003年は他にFinal Pleasure、BANZAI in NORTH AMERICAツアーと、ツアー三昧の一年でしたよね。」

 

『ふぁ〜っ』で軽さを出そうとしている稲葉さんが最高!

 

【 2004年 ソロ 】

 

松「2004年はすごくよく覚えてます。

前半にオーケストラがあって(※都響:稲「あれ、2004年ですか」)…

…クラシックな感じからハードロック(TMG)で…両極端。あわただしかったですね。

やっぱりエリック(マーティン)もジャック(ブレイズ)も…メロディメーカーだし、シンガーとしてすごいんだけど、思い出深いことが多くて…(笑)

ジェックはギターソロの時に、肩をどんどん俺にぶつけてくるから、『俺、弾けないじゃん!』っとか(笑)!

レコーディングから帰ってきて…プロモーションで音楽番組いくつか決まってたんだけど、成田着いたらマネージャーから電話で「エリックが来れない」って!『えーーっ!』て。」

稲「私、TVで拝見しましたけど、『一人足りない』!って。よくあれ乗り切りましたね…!フツー、できないですよ(笑)!『ボーカルいない』って、どういうこっちゃ!(笑)」

松「それでジャックとクリス(フレイジャー)が来日して…当然エリックはいなくて…次の日ですよ!

『HEY!HEY!HEY!』(音楽番組)の生(放送)が…ジャックがシンガー※でよかった…プロモーションとしてもでかいところに…(苦笑)

穴(を開けるの)はヤバいよねー!」

稲「穴はねー…」

松「冷や汗もんでしたね!」

稲「私もステージ見させていただきましたけど、ジャックはノリノリだし、エリックも本当にいいシンガーで…声はほんと、凄いですよね!」

松「キャッチーですよね。

最近だと、MONSTER OF ROCK (CRUISE 船上フェス。稲:「ハードロックですね!」)でエリックに会って、『TMGはいつやるのかな?』って(笑)。

3月にLAでジャックにも会ったよ!未だにいい友達です。ありがたいです。」

 
すっかり忘れてましたが、エリックは当時、ご家庭の事情で来日キャンセル(外タレあるある)。

※ジャックはベーシストですが、ナイトレンジャーではボーカルも取っているのです。


【 稲葉ソロ 】


稲「『en』という私のはじめてのソロツアー…」

松「意外だね!もっと前にやってると思ってた」

稲「ヒット曲もないですし…」

松「そんなことないでしょー?!」

稲「いやいや、そうですよ、初のソロツアーですし。B'zのファンの方が来てくださるという中で、B'zを期待されたら…お見せできないという葛藤はありましたね。

制作もそうですけど、バンドを一人で引っ張っていくとか、自分が言わなきゃ進まない重苦しさとか…面白かったですけど、そういのを知りましたね。

でもそこをやっていかないと次に行けないので、非常に苦しかったですけど、意味(※「意義」かも)深いツアーでした。
もう忘れてしまいましたけど、enというのは、最初は「人との縁」ということもあって、協力してくださった方とのenに感謝、という言葉で始めたと思うんですけど。
「en」という言葉でいろいろ演出もしましたけども…勉強になるツアーでした。」

松「僕も見させて貰ったけど、最初は「B'zを期待される」というのもあっただろうけどさ、『稲葉浩志』を見に来てる人たちにはわかるだろうけど、もう、独自の世界だよね。」

稲「今でも覚えてるんですけど、コンサート終わって、こちらの業界の来てくれた方が、普通に、悪気なく「B'z歌わないの?」って聞いてきて。

『あ!そういう風に思われるんだ』って。

その方は素直に聞いているだけで、海外のアーティストとかは確かに、別のプロジェクトとかでも、元いたバンドの持ち歌を歌ったりするんですけど…

僕は『B'z以外でB'zを歌う』というのは1mmも考えてないので、驚きました。」

松「何度か見させてもらってますけど、最初はたしかにそういう葛藤はあるのかなとは思ったけど。今は本当に『言葉と歌の世界』ですよね。」

稲「はい」

 

なんという、よき理解者。


【 2013年 20周年/ギターセミナー 】


20周年のPleasureツアー。

稲「オープニングでは、映像とシンクして、白人の女性が濡れてね、出てきて、BAD COMMUNICATIONの最初の英詩を呟いて始まるという…僕らバンドもせり上がりで登場するという…大掛かりなものでしたけど。
中盤では、『B'zの成り立ちを振り返る、再現する』という、カラオケでやりましたけども…伝説の!(笑) 六本木SOUND JOKERスタジオの!」

松「今はもうなくなっちゃったけどね!

結成当時はこんな感じだったんだって、思い返しましたね。思い出深いよね。

あの時は『だからその手を離して』を…

(稲葉さん、ここで『思い出した!』というように「…かーっ!」という声を薄く上げる)カラオケで!」

稲「ギターセミナーじゃないですか!

最初はね、カラオケとギターで全国回って…カラオケでやりましたけども。あんなことってフツーやらない(笑)」

松「僕がYAMAHAのエンドースがあったので、全国のショップとか、音楽教室とかに、僕がギターセミナーに行って。」

稲「あんなにあったんですね、YAMAHA…!」

松「ねー!それで、僕がギターセミナーをして、終わったら稲葉くんが出てきて3、4曲?5曲くらいかな、カラオケで、歌とギターだけ生演奏でプチライブするっていう。」

稲「あれは鍛えられましたね。僕はライブやってなかったですから。当時松本さんがTMネットワークのサポートをしてて、全国回っていた時に、我々がついていってですね(笑)、こっちのスケジュールを組んで、TMネットワークのコンサートの翌日にセミナーをやるっていう…勉強になりました。」


【 ステージセットブース/2003年 Final Pleasure 】

 

 稲「2003年Final Pleasure、渚園ですね、ファイヤーバードというセットを組んでですね、華々しかったですけども。

"ファイナル"  Pleasure "その1" ということでね…(笑)」

松「まぁそこら辺は……有耶無耶に(苦笑)」

 
稲「この時は15周年ということで、図らずもちょうど台風15号が来るっていう…(苦笑)

本当に…台風は来てほしくないですねッ!

(お互い苦笑の嵐)

松「雨はすごかったね~(お客さんの)下は土だしね。」

稲「足元から冷えて…9月だから、雨で寒くて。」

松「お客さん、かわいそうだったよねぇ。」

稲「途中、センターステージから松本さんが車を運転したり…」

松「アメ車でね、(稲:キャデラックみたいな)大っきいやつで。」

稲「あと、せり上がりの装置が途中で止まりましたねー!」

松「そうだったけ!?」

稲「自力で登りましたけど…そういうこともあるんだー…『そういうこともあるよ!』っていうのがコンサートですね…」

最後のサプライズ演出について
稲「サイリウムは…知らなかったんですよね。あれは僕らには内緒だったんですよね。

知らなくて、ドラム台の方に、水か何かをとるのに向いて、曲をやるのに振り返ったら…『ぶわーっ!!』と、蛍のように広がっているのを見て、(松:キレイだったねー!)あれは…うるっときました。」

松「感動しましたね。」

 
当時配られたチラシは↓な感じでした。でも確か私、ジャンプしてたら自然に光りだしちゃったんだよな…

f:id:nihaichi:20180615075848j:plain

尚、写真の紙のボロボロ具合は、雨降り度とリンクしています。

あと、本人たちも「FINAL」のこと、気にしてるんですな…!


【 グラミー 】

 

松「あれは二人で六本木のスタジオにいた時かな、アメリカのマネージャーから「ノミネートされました」って聞いて。

すっかり忘れてたんですよ。考えてもいなかったし、まして次の作業しているわけじゃない?(稲:B'zのレコーディングしてるわけですしね)

発表が12月で、受賞式は2月上旬なんだよね。…その間、獲れるのか、獲れないのか…当日まで考えてたよね。」

稲「それは、『獲れた時の自分』と『獲れなかった時の自分』みたいな?」

松「っていうか、獲りたかったんだよね。よくスピーチとかさ、考えてくる人いるけど、俺、一切考えなかった。

本当にあの時ステージで思ったことをちょっとだけ喋ったけど。

その後、インタビューとか写真撮影にたらい回しに…『たらい回し』って言ったらいけないけど(笑)、日本ではWOWOWさんとか呼んでいただいたり。

ステイプルズセンター(会場)で中々会えなかったんだよね。」

稲「僕らは最初、ステイプルズセンターの外にいたのかな?

マネージャーと『獲りました!獲りました!』って。『ウオーーーーーー!』って。外なので臨場感なかったですけど。」

松「そうだろうね。その後、偶然会えたんだよね?」

稲「移動するっていうので、ショウが終わった後かな、ステイプルズセンターの向こうの方はすごい華やかで「グラミー」っていう、そういう雰囲気でしたけど…

あん時、すっごい久しぶりに会った気がしたもん!

『いたよォォーーーッッ!』(興奮で声がかすれ気味な感じ)って。」

松「もうその日は本当、疲れて、精根尽き果てて…本当ならパーティー(稲:「アフターパーティー」)アフターパーティーあるんだけど、行かないで…もう疲れすぎて二人で飲みに行きましたよね(笑)」

稲「いつも行くところで、フツーに(笑)」

松「本当疲れたんだよなぁ。」

稲「緊張…気疲れしたんですかね?」

松「うーん、アメリカのレッドカーペットって何かフツーと違うもんね。

レディーガガさんとか、卵の中に入って…(笑)」

稲「パフォーマンス!ありましたね!(笑)」

松「面白かったよね。いい経験でした。」

稲「あれは…僕にとっても楽しい夜でした。」

 

大興奮の稲葉さんのご様子と、お疲れちゃんな松本さんの実にイイ話…!


【 松本さん私物・楽譜 】

 

松「僕の今までためてきた、自分で行ったコンサートのチケット。

あの頃のチケットは名前とかロゴが大きく書いてあるのがいいよねぇ。それを眺めて楽しみにするっていう。

初めて行ったのはDEEP PURPLE日本武道館(※'75のトミー・ボーリン時代)。」

稲「よくとってありますね…!」

松「きれいに、それもまとめて箱に入ってたの。」

稲「ちゃんとしてますねー!」

松「あとはLOUDNESSの浅草※国際(会館)、デビューの…ファンにはたまらないですよね!

この前、まーくん(山下昌良/Ba.)とタッカン(高崎晃/G.)に見せたよ!『こんなのあるんだけど!』って」


稲葉さん、※のタイミングで「すげえーーー!!!すごい!」と叫ぶ、さすがのラウドネスヲタっぷりを披露。

「すげーーー!!」「マジで!!」「素晴らしいなー!!」とテンションMAXで連呼。とても…良い…!!

 

展示には相変わらず几帳面な松本さんの楽譜。
『光芒』の譜面には、後半に「ZakkWild(Wylde)TurnUp」という文字も。
(※OzzyOzzboneのサポートG.だったことで知られる、元超美少年ギタリスト。にしても何でザックなのか誰かギターお詳しい方、お教えください。)


その他の私物は、『SF ROCK STATION』(合歓の郷でのライブ。TMネットワークと一緒に『Come on Let's Dance』(エビバデニーズ!)をやったとのこと。)のスタッフパス、アルミ削り出しギター、コースター(コメントは「ほとんどの方がお持ち帰りになられます。」)、GLAYTAKUROさんからもらったというバーサイン、稲葉さんから貰ったアクセサリーなど。

なお、コースターは前期と異なったデザインで、House Of Stringsのロゴと、外周に

1/3 Enthusiasm to the continual pursuit of breaking new ground
1/3 Pleasure of coming across new people
1/3 Mellow heart with love
Mix all ingredients with childhood dream in Tak's guiter and pour your heart.
Garnish with love and peace.
Google翻訳

新天地を切り開くことへの絶え間ない追求への熱意:1/3

新しい人を迎えることへの喜び:1/3

愛とメロウな心:1/3

それらすべての材料を、子供の頃の夢と一緒に、Takのギターに混ぜ込んで、あなたの心を注ぎます。 愛と平和を添えて。)
とありました。ドリンクのコースターですから、そこと、ひっかけた文章なんでしょうね。ステキ…(*´ω`*)


【 稲葉さん私物 】

 

歌詞ノートについて。

稲「ずっとデビューのころから書いては直し、書いては直しで…ほとんどが鉛筆だと思いますけど。どのくらいあるのかな?とんでもない数ありますね。どのアルバムの時のもあります。


始めは大学ノートで、こだわりはなくって、身の回りのノートを使ってます。
例えば仕事でアメリカに行ったときは向こうのノートを使ったり…大きさとか、紙質とか違ったりしますから、気分転換とか、そういうので。

今では電話に打ち込んだりして、最初のアイデアが手書きで残ってなかったりするんですよね。電話に打ち込んだものをノートに書いてバックアップするっていう、逆転現象みたいなこともしています。」

 

展示のコメントには「30冊ほど取ってあります」とのコメントも。

STARDUST TRAINの仮タイトルが「誘拐列車」という衝撃。

その他、「志」ロゴ入りの鍋、バイクのヘルメットとライダースジャケット

松本さんからの誕生日プレゼントのコンバース(箱もきちんととってある!)。


【 HINOTORI 】

HINOTORIというタイトルの新曲について。楽譜と歌詞の展示。

松「僕、ずっーと何年か前から、『LOVE PHANTOM』の続編っていうのが頭の中にあって…大作じゃない?

演出もインパクトあるし、ロマンティックな曲じゃない?それをこのツアーに向けて作ろうと。」

稲「それがこの『LOVE PHANTOM Opus2』ですね」

松「どこまで前作の作風を追うのか、という度合いが難しかったですね…」

稲「歌詞は…LOVE PHANTOMは男の人の目線でしたけど、HINOTORIは女性、みたいな…そう思って書いたんですよ。

不死鳥は…よくいろんな作品で『永遠の命を与える』というイメージのものですけど、これはもう、しぼんでしまった恋心をまたよみがえらせていく、そしてまた飛翔していく、というイメージで書きました。

恋愛じゃないですけど、バンドも30周年ということで、そのエネルギーを新たな命にして、…って終わってないですけど、飛躍するきっかけ、というイメージで書いたんですけれども。」

 

-------------------

というわけで、記憶+メモという新しいスタイル、加えてTwitterで、さくさん(@barbasaku )のメモも参考にさせていただきまして、前期よりはなかなかいい塩梅で書けたのではないかと自負しております。さくさん、ありがとうございます!

 

お2人ともに、基本的に他者に対する言葉遣いが丁寧で感謝を忘れないスタイルだなーとあらためて。

 

稲葉さんに至っては、C'monのくだりの「生えている木々が」という言葉を口語で使うあたりとか、「侍のみなさん」とか、独特の感性も感じられて面白かったです。

メモ取りはちょっと後期の人だかり具合がすごくて、かなり怪しい人物感を出しながら端っこで取りましたが、意外と同志も多くてほっとしてました。

いやー、疲れたけど謎の使命感を得た気もしまして、大変に楽しみました。

満足満足。あとは音源化を望むのみ…!!

補完・補足ございましたら是非。