オモウトコロ

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B’z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988-2018 後期オーディオガイド ネタバレ (前編)

今回は!メモを!取ったぞーーー!

(ドンドンドン!パーフパーフー!)

 
いつもの「記憶頼りスタイル」で書いた後に、それを印刷して後日メモを書き足すという、ニュー・レポ・スタイルを編み出しました。いやこんなことできるのはなかなかないんですけども。
後期の方が前期より長いゆえ、前後編に分けておりますです。

 

 

基本的には、ナレーションの方の解説の後、お2人のトークという構成。

おふたりは何かしら資料を見ながら思い出して話しているな、という印象。

 

「ゴールドディスクゾーン」は恐らく前期と同じ。

年表パネルは2003年からだけども、何故かガイドは急に2009年から始まるという。

展示物についてはヤンギさんのレポが超詳しいっていうか、まるごと載せてくださってます。イヤッホー!

http://youngguitar.jp/201805/artists/bz-30th-year-exhibition-2

 

【 2009年 / MY LONELY TOWN制作 】

松「曲ができたときに、久しぶりに『会心の出来』だと。」

稲「ハワイの、あのきれいなスタジオですよね。覚えてます。デモの時点で、『キタな!』と。」

松「リフがね、マニアックだけど…ギタリストが考えにくい…弾きにくいんですけど」

稲「♩ダララララッラ、ダッダラーラララ…っていうリフですね」

松「コードを辿るんじゃないんだけど、(稲:そうなんだ)プレイ的には面白いっていう…」

稲「ヘヴィなリフですね。制作もそうですけど、ミュージックビデオでは軍艦島に…」

松「行きましたねー!」

稲「結構大変だったよね!」

松「どこからか船に…小さい船に乗ってね」

稲「よく『あそこで撮影する』って思いつきましたよね」

松「世界遺産になる前、直前じゃない?僕らは(普段は)入れないところまで撮影で入れていただいて…」

稲「歌詞の内容と軍艦島が、ジャケットも…妙に、とても詞の印象と合っていると自分の中では思ってます。」

 
【 2011年 / C'mon 】

稲「これはもうちょうど、東日本大震災の起こった時に制作していたアルバムなんですけど、あの日は歌入れの真っ最中で、ちょっと揺れて、一回収まるのを待ってもう一回(スタジオに)入ったんですよね。

あの時なんの曲だったかな…アルバムの(C'mon)曲でしたけど、歌入れしていたらまた揺れて。

外に出たら、スタジオの向かい側が公園なんですけど、そこに人がわーって集まっていて、生えている木々が…『ざざーっ!』と揺れていて…見た時は足がすくみましたね。

さすがに続けるわけにはいかないので自宅に戻りましたけど…それで中断して。
日本中が中断したような状況でしたけど…。

その中で話し合ったりして、自分たちにできることは…どうしようか、何ができるんだろうと。他のアーティストの方も同じ結果だったと思いますが…音楽しかないんですよね。」

松「音楽しかないよね…(かぶせて同意)」

稲「我々は…音楽を届けて励みにしてもらうというのが…『何を今頃、そんなことを』みたいなこともあるかもしれないだろうけど、(音楽が)我々の持っているツールですから、届けようと。
『C'mon』のレコーディングを続行しようよと。
人それぞれ境遇が違うから…送りたいメッセージをというのも…難しくてですね、作品を発表して届けたいと思うので、音を届けたんですけども、本当に大きい出来事で…

ツアーも宮城から始まって…コンサートが始まる前に聞くことではないんですけれど、非常に重い話を聞いたりしたんですが…声援を聞いたら、励ますつもりが逆に勇気づけられて」

松「本当にそうだよね…。」

稲「(公演が)始まった瞬間は忘れられないですね。」

 

松本さんはこのパート、ゆっくりと話す稲葉さんの話をじっと聞く側でしたが、時折混じる同意の相槌の重みが印象的でした。


【 スタジオブース・2010年 ACTION 】

 
松「結局、アルバム17曲撮ったのかな?」

稲「寺地くんが参加した、最初は『わるいゆめ』っていう変わってる…エレピから入る曲」

松「あれが最初だっけ? 僕は好きなアルバムです!」

稲「僕も好きです!」

松「色んなタイプの曲が入っていて…ファンの皆様には意外に『光芒』の人気が高い!」

稲「ギターソロ、渾身ですもんね。」

松「はい」

稲「あとはシングルのSUPER LOVE SONGと言えば…!

(笑いながら)ビデオでしょ!」

松「そこしかないって!(笑)」

松「あの時はね…(と、撮影時のバンドメンバーの紹介)」

松「ディレクターのマーティンのPVはすごく好きで、『イチブトゼンブ』とか…

彼のディレクションが、最初から最後まで同じことを、フルメンバーで30回も40回もやって、エディット(編集)するから、やってるほうはクタクタに疲れちゃうんですけど、いいんですよね。」

稲「仕上がりがいい!

30回40回やってるときは『しょうがないな』と(笑)。

ドラマーは手の皮がむけたって言ってましたけど(笑)。

…またね、マーティンさんに仕事してもらうことがあるんでしょうか…?」

松「えええええーーッ??!!!!( 嫌だ度100% )」

 

最後の松本さんの嫌がりっぷりがもう。
キラーギターのゴールドが展示されていておおおぅと唸りました。

写真パネルはDINOSAURのREC時の写真(会報で既出)に変更。

 
【 ギターブース 】


1959年ギブソンレスポールスタンダード。

松「僕は93年に購入したんですけど…今では名器中の名器と言われてますけども。

このレスポールの他に、一緒にレッドサンバーストのデッドストックの新品もあったんだけど。」

稲「新品はすごいね!それも59年?」

松「そう。僕はこのシブいのにしたんだけど、今思えば赤いほうも買っておけばよかった…!」

稲「誰かが(赤いのを)持ってるんですかね…」


稲「やっぱり音の特徴あるんですか?」

松「にぎり、というか、ネックは最近のやつの方がコンフォタブル(Comfortable:快適)なんだけど、(59年のギターは)オールドだから、進化するじゃない?未完なんですよ。やっぱり「何とも言えない武骨さ」がたまりませんね。
あんまりツアーにはもっていかないけど、Rock'nRollStandardClubとか使いましたね。あと最近のレコーディング、DINOSAURでも使ってます。」

 

松本さんが買わなかったレッドサンバーストの行方を気にする稲葉さん、やっぱり、一つの言葉で思考が一気に駆け巡るタイプのお方なんだな…と。

 
【 小物・ドリル 】

ドリルのほかに、ギターストラップ、イヤーモニター、ステージボトル。
あと恐らくモニター(フット)スピーカーに貼っていると思われる、ツアーロゴのステッカーも。

稲「『裸足の女神』のギターソロでドリルを使っていますけれども…あれ、シングルでも使ってる?」

松「使ってますね。最初、MR.BIGのビリー(シーハン/Ba.)とポール(ギルバート/G.)がやったんだよね。」

稲「エディ(・ヴァンヘイレン)もやってたよね!」

松「やってた!流行ったんだよね。僕も面白がって使ったんだけど。

モーターをピックアップ(ギターの一部) で拾っているだけなんだけどね。

彼ら(MR.BIG)はそれでメロディーも弾くっていう超絶なこともしてますけど。」

稲「あの人達は(ドリルの先端に)ピック付けてるよね。」

松「ドリルも『いいの』と、『もひとつこないの』と(笑)あるんだけど、展示してある、あの黄色のパナソニックのやつ、『Pleasure'92 TIME』っていうステッカーが貼ってある、あれが一番良くて…これ本当にいいの!

ギターテックチームに『同じものをたくさん買っておいて!』って言ったけど、製作(生産)終了?になっちゃって。あれはもう壊れてるんだよねぇ。」

稲「音が… "ドリルとして" じゃなくて(笑)」

松「”ドリル”として…(笑)僕はドリルとしては使ってないんだけど(笑)正直、これを超えるものはないね!」

稲「…ピックアップにモーターを響かせているってことは、別にドリルじゃなくても?

松「…今、ドリルの話をしてるのに、夢にょ…ないことを言いますねっ!

(ぷんすか!ゆえに噛み気味のかわゆす松本さん)

そう、確かに、昔「もうかりまっか」のイントロの『ピリュルルッ!ピューゥッ』て音はオモチャのガン(銃)なんだけど、あれも大丈夫なんですよ。」

稲「面白いですね」

 

いささか興奮気味にドリルについて話す松本さんと、微妙に話をそらす稲葉さん。

掛け合いがファニーで、とても好きなパートです。


【 ステージエリア/マイクスタンド 】

緑色に光るマイクスタンド。

 

 稲「これはENDLESS SUMMERの『Q&A』の演出で作ったマイクスタンドで、志(こころざし)という漢字の部分にLEDを仕込んで光るようにしたものなんですけども。

侍の皆さんが座頭市の隠し刀みたいなものを持ってるというようなMVだったと思いますけど、そのMVのアイデアが始まりで…」

松「今ライブで使ってるのも光るの?」

稲「いや、光ってないんじゃないですかね。…光るのもあると思うけど。僕は気にしないんで…歌ってるこっちからは見えないし。(松:見えないよねぇ)

(マイクスタンドを作り始めたのが)2003年からですか、相当あるんじゃないですかね。ぴかぴかの鏡面仕上げとか…」

松「毎ツアーきてる(作ってる)んだよね?」

稲「いや、毎回は!制作費がかかるので!!(笑)(松:あっそうなの?)

前は結構平気で投げてたんですけど、結構、曲がるらしいんですよ。

跳ねたりもするので、それからは乱暴に投げなくなりました。

この後、結構本数もあるので、どんなものができるのかわからないですけど、丁寧に使っていくと思います。」

 
数あるアンプの上には松本さん私物の「デビルマン」のフィギュアが鎮座。

「近々お目にかかるかも」的な文面も。

例の大捜索の末、無事に見つかったピンクのMusicman には「Great to be back!」の紙が。

稲葉さんのブルースハープホルダー、キーごとに収納する穴が違っていました。


【 ハリウッドロックウォーク受賞 】


稲「これを我々が受賞しましたけれども…光栄なことでございましたね。」

松「『こんなことが日本で活動しててもあるんだ!』と思いましたね。

有名な写真家の、ロックアーティストを撮ってるロバート・ナイトさんの推薦で…そこにスティーブ・ヴァイさんも賛同してくれたそうで。授賞式も華やかだったね!」

稲「あまり経験したことなかったですね。珍しくていい経験させていただきました。向こうのミュージシャンの友達も集まってくれましたね。」

松「ハンドプリント(手形)取るじゃない?あの時にさ、台ごと『バーン!』って倒れてね…」

稲「あんなことってあるのかなっ⁈ていう(苦笑)」

松「笑えましたけどね…」

稲「なんかそのちょっと前のLAレコーディングの時に、本当にあそこで、ジミー・ペイジかな、インダクション(授賞式)、セレモニー見てるんですよね。だから余計に信じられなかった。」

松「そうそう、ジミー・ペイジとエディ・ヴァンヘイレンだったかな、何人かまとめてやってたんだよね。すごい人垣で、ご本人たちは全然見えなかったですけど、(稲:そういうのも見てたからねぇ)まさか自分たちがやらせていただくとはね。夢にも思わなかった。」

稲「本当に光栄なことですよね。」

 
【 B'zロゴの変遷 】

 

稲「意外と結構変わってるんですよね。一番最初の時はデザイナーの方が考えてくれて。

発音記号入れつつ…(アルバムB'z)…

『B'z』と書かれたロゴですけども、その後に我々の名前も入ってる、ね、ロゴになりまして…」

松「でもさーぁ、今使ってるロゴはさ、オリジナルなんだけども、一枚目からこれでしたよね!

この発音記号みたいなやつはさー、オリジナルのロゴ、プラスそれがついたんだよね!」

稲「あ、そうだっけ。あ、『i』まで入ってるわ、これ!」

松「うん。で、名前も下に書いてあって、結局いろんな紆余曲折ありながら…結局元にもどったっていうことですよね。」

稲「そうか、これ読めないからわざわざこうしたのかな…だってちゃんと、「B」「i」ってちゃんと書いてあるんだもん!」

稲「(『OFF THE LOCK』では)二人の名前が入ってて…『BREAK THROUGH』で…(松:斜めになってますね。)

ちょこちょこ変えてますね!この辺りは。アルバムごとに近いくらい。

…迷走してるんでしょうか(笑)

7thBluesの時はエンブレムみたいなもので、BUZZ!!は蜂をイメージして、蜂のおしりに針がある、みたいな、そういうロゴになってると思うんですけど…で、これ1回、今のと同じになってますね。95年で結局元に戻るんだ…」

松「それでまた違うとこ※にいってんだ…(※99年Brotherhood時)」

稲「で、また色々変わりつつ…今のは結構ながいですね。2004年…14年か…もうしばらくこのまま変わることはないでしょうね。」

松「そうですね、うーん」

 

個人的にはわりとB'zのロゴがコロコロ変わるの、好きだったんですけどね。

てなわけで続きは後編で!

 

後編はこちら

 

nihaichi.hatenablog.com