オモウトコロ

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新譜について雑感



「ありがとう」手に入れました。
以下雑感。
なぐり書きなので、明日また見ておかしくなかったら、改めてHPで正式にアップします。
基本、夜に書く文章はどこかおかしいので。

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何と勿体無い。新曲の事である。


語るより先に、未聴の方々に記しておく。


あの、五輪の番組でやたらめったらと流れていた部分は、
「ありがとう」の連呼とレロレロのギターフレーズは、
決して本作のハイライトではない。
勝手に定義付けるならば、「サビではない」。


テンポアップし、曲の中で唯一キャッチーさを押し出している以外の何物でもない。
AメロもBメロも、小サビでさえも、この新曲は、低音響くロックである、と。


ファンである人にならこう言えば伝わるであろうか。
「FRIENDS II」の背景が見える曲たち…あの雰囲気とどこか通じる、「苦しみもがく人間の様」をみるような、渾身のブルーズであると言ってのけたい。


捕われてはいけない。


ワタシには、五輪特番で流れる「ありがとう」の連呼は、「食傷ぎみ」という言葉以外の感想を持たせなかった。
しかし、ある種の義理を感じてまで買ったこの新曲は、そんなワタシをとにかく「ひっくりかえらせた」のである。
とにかくびっくりした。
ああ、騙された。


勿体無いと思ったのは、その「逆プロモーション」にこうして引っ掛かった人間が今回は特に多いのではないかという事だからだ。
決して、私が恐れた、定番化してきた路線のポップなシングルではなかったのだ。
予想はひっくりかえって、遠くからニヤニヤと喜ぶ人々の顔が浮かぶのである。


話を曲自体に戻す。
ある意味ぐちゃぐちゃの曲展開の中で、「そこに誰もいなくても」の一節が、稲葉氏の歌い回しが、曲のすべてを引っ張っている。
詩人イナバ氏が仮タイトルを「そこに〜」にした理由が良く分かったし、B’zを存続させる事が必須の(というと大袈裟すぎるが、あえて)プロデューサーであるマツモト氏が本タイトルを「ARIGATO」とし、あの部分のギターフレーズを組こんだのだと、タイアップの為に仕組んだのだと大いに推測すれば、それも至極当然、有るべきB’zの姿であると言えよう。


参った、今回は本当にだまされた。
勝手な推測を軽く飛び越えて、「ARIGATO」は怒りにも似た魂を感じる「渋い曲」であった。
これがシングルでいいのかとまで思う。
曲の善し悪しはどうでも、とにかく参った。
ゆえに他の2曲を聴く余裕がない。