バイブス、感じてるッ？
（オフィシャルの煽り文すっかり忘れてた）
DINOSAURリリース時に引き続き、レビューなんて大げさなもんではないんですけどね、全曲感想書きたくなっちゃったんです。
けどね…あの曲だけ異常な長さになってきたので、先に。
あ、もちろんまだアルバム聴いてない方には全然勧められない文章っすよ。
アルバム全体で言えば、フラゲ入手時にも書きましたけど、本当にバンドとしていい歳の取り方をしていて、そりゃあまぁ最高ですよ。傑作。
2019年のハードロックとして、そしてB'zとしてきっちり納めてらっしゃる。
EPIC DAYでとった舵の方向性を、より煮詰めたり、シュッとさせたり、ソロ活動の反映をした結果のDINOSAURだったかと思うんですけど、NEW LOVEはそのDINOSAURでの完成形を引き継ぎつつも、マニアックというか、自由というか、やりたい放題したな！最高！という感じかな、と。
これ、曲順すぐに決まったのかなぁ。苦慮されたんじゃなかろうか。
で、私が好きなのはツイッターでも呪文のように呟きましたが、7曲め、「Da La Da Da」。
イントロ1発目からニヤニヤして、ストリングスのパートで拍手しながらゴロゴロ転げるような至福。
待ってた！！こういうの待ってたの！！ゴロゴロロロロ！！
ふんわり書くと70年代HR、がっつり言っちゃうとレッドツェッペリンのオマージュ満載な訳でして、イントロはGood Times Bad Times、Aメロギターリフとかタイム感はBlack Dog的。
ギターの音作り（ユニゾンで重ねているようなやつね、仔細知らんけど）も、ジミー・ペイジ御大リスペクトな一品。
ストリングスパートはカシミールのメロトロン（キーボード的なやつ）パートあたりかね。
最後の呟くようなDaLaDaDaはイエス「Roundabout」っぽさみ（いっちばん最後ね）。
急なイエス感！
（いや、私がツェッペリンとか他でもあるのに、気がついてないだけかもしれんけど。余談ですが、もともとは「MR.ARMOUR」聞いたときにYES感を感じて聞いてたら…あれれ？てな見つけ方なんで、結構無理やりですけどね。本アルバムはプログレ要素も多分にある気がしています。）
ドラムは（「ツェッペリンに似過ぎ」と叩かれてたこともあるという、ホワイトスネイクのサポートに入ってたことでもおなじみの）ブライアン・ティッシーなわけですから、それっぽさが加速しとるんでしょうか。
（なお、我が家ではゲイリームーア「Led Clones」の方が最早むしろ構成としても似てるんじゃないか説。元々はツェッペリンっぽい曲世の中多すぎ！皮肉る！の曲が、自分らが一番それっぽく作っちゃってるという。OfficialVideo無かったので貼りませんが。）
てな訳で、最高に楽しいっすムフフフフ。
INABA/SALASのラジオ公録で言及されてたように、よくよく考えたら元々、こういうご自身がたのルーツ、HRをベースにこねこねして、ミクスチャー気味にその年代風のアレンジで世に出してきたBさんだったのが、2019年になってストレートにこの種のHRをぶつけてくるってあたりにまた面白さを感じております。冒頭の「いい歳の取り方」っていうのも、こういうところから思ってるんですけど。
で、下地は完全に「そう」なんだけど、稲葉さんの歌い方はレジェンド達にあまり寄せずにB'z感バリバリだし、合間の「ヘイッ！」でさらにB'z感ちょいと足し。
ボーカルの加工はシャウトに少しディレイがあるくらいかな？前作であえてあまり使わなかったというユニゾンでの重ねが全体的に多めか。
なんせ普通、ここで「元旦」の話する？で五億点だし、ここまで全体的にむフフフ感出した音作りしてるにも関わらず、譜面の真面目さというのか、きっちりなタイム感が出ちゃう、ルーズになりきれない（しない）松本さん感がわかって、本当に良いですよねえええ（えびす顔）…
だもんで、古臭さとかただの懐古で全然終わってない、2019年のB'zなりのハードロックになっているっていうね。メジャーバンドでこういうことやる人、他にいる？？ウフフフフ…っていうやつね。
てなわけで、私この曲だけ異常な再生数だと思います。
ギターソロ、もっと長くても全然違和感なかったんだろうなぁ。ライブだと長いかなぁ…じゅるり…。
そうそう、ギターの細かいことはわからんのですけど、イントロのリフの弾き方と、Aメロ入って以降の弾き方、ちょいと頭の音が違う気がするんだけど、どういう感じなんだろとか、ソロも、ソロ終わりのだるーんとした音もだけど、マンドリンにする・しないとか議論なかったのかな、とか、鼻息荒くご本人に伺いたい。
こうなってくると、B!のインタビューが凡庸だったのがほんと悔やまれるな…
で、いい加減長くなったので他の曲はまた後日。
書くことありすぎるわ！
